07/19の日記

14:48
左近+三郎次×団蔵@ 10万打アンケートより※裏
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左近は自室に入って我が目を疑った。と同時に顔から湯気が出るんじゃないかと思うくらい真っ赤になった。



「何してんだ三郎次…!」



膝の上に背面で団蔵を抱きかかえるルームメイト。それだけなら驚きはするものの真っ赤にはならない。ならば何故真っ赤になったのか?
それは団蔵の様子を見れば明らか。

上着は肌蹴て肩衣一枚。しかしその肩衣を押し上げるように胸の尖りがプツンと自己主張をしている。
頬は上気し瞳は潤み、力なく三郎次に抱かれている姿はまさに情事特有のそれ。しかも三郎次の右手がこともあろうか団蔵の胸を鷲掴みにしているじゃないか。



「いや、何だ、…喧嘩していたらこんなことに」
「どう喧嘩したらそうなるんだよ!」



三郎次の話ではこうだ。
理由はくだらないことなので既に忘れたが、団蔵と喧嘩になったらしい。そして殴り合いになった。
初めは三郎次が優勢だったが体勢を崩してしまい団蔵が上に。このままではイカンと思い、精神的ダメージを与えるため胸を揉んだら予想に反して可愛い反応が。
その声、仕草にムラッと来てしまい今に至る。らしい。



「バカかっ?バカなのかお前!」
「俺だってまさか団蔵がこんな反応するとは思ってなかったんだよ!」



しかもそれにムラッときちゃうなんて!



「こ…こんな、一年生に…」



一年生。そう、団蔵は一年生だ。
生意気盛りで二年生と喧嘩だってしちゃう一年生。

だけど目の前にいる団蔵の色気はどう考えても一年生ではない。左近は遊女を実際に見たことがないが、それと同じくらいだと思った。

一年生なのにこういうことをされて感じてしまうのか。

ゴクリ、と喉が鳴る。が、同時に三郎次に嫉妬もしてしまう。それが何故かは左近自身は分かっているが三郎次は知らない。知られたら確実にからかわれる。
悟られまいと唇を噛み袴を握った。だって好きな人に触ってこんなことをしているなんて羨ましすぎるじゃないか。



「…左近も混ざるか?」



それを「混ざりたいのに我慢している」と勘違いした三郎次からされた提案に目玉が飛び出そうになった。
混ざる?僕が?
それは即ち、二人で団蔵にいやらしいことをしようってこと?



「――何言ってんだバカろじ!」



思わず怒鳴った。



「だって途中で止めたら団蔵も俺も辛いだけじゃん!」
「だからって何で二人がかりで団蔵を、」
「団蔵は?団蔵も左近に混ざって欲しいよな?左近に触って欲しいよな?」



左近の剣幕に押された三郎次はこともあろうか蕩けた団蔵に問いかける。
何でそこで団蔵にふるんだ!もし「嫌です。三郎次先輩がいいです」と言われたら左近は失恋決定。三日三晩泣き暮れる自信がある。
かと言って…。もし、もし「左近先輩も…」なんて言われたら理性を保つ自信がない。こういうことはよくないと分かっていても、襲ってしまいそうで怖い。

一番の答えは「もうこんなこと止めてください!」と団蔵が嫌がり、あわよくば逃げて行くことだろう。というかこれが当たり前。
左近は冷静にその返事を待ったが、団蔵の言葉で人間が成り得る赤を超えた。



「左近先輩にも…触って欲しいです…」



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10万打アンケートより左近+三郎次×団蔵。今週忙しいからSUBで。


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14:06
こへ+団B 年齢逆転
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「小平太!」



熊がしゃべったっ?…そんなわけはない。
目の前にいたのは熊には似ても似つかない細身の先輩。雄々しい馬に凛と跨り細い腕でしっかりと手綱を握るその姿は、まるで西洋の物語の王子様のよう。
長い黒髪が風になびき、夕日に照らされて艶が天使の輪のように輝いている。思わず見惚れてしまった。



「やーっと見つけた!お前こんなとこまで走って来てたのか」



結構捜したんだぞ。そう言いながら馬から降りて小平太の頭を撫でる。その手が酷く温かくて、今まで堪えていた不安が安心に変わり一気に溢れそうになった。
鼻の奥がツンとして喉がぎゅっと締まる。それまで鮮明に見えていたはずの加藤先輩の姿が少しずつぼやけてきて、これはまずいとゴシゴシと目を擦った。
案の定袖が少し濡れる。



「一人で頑張ったな」



そんな小平太の気持ちを知ってか知らずか、加藤先輩は優しく抱きしめてくれた。
ふわりと鼻腔をくすぐる太陽の香り。細いのに力強い腕。高めの体温。
その全てが小平太を包み込み安心させる。せっかく我慢したのにまた目の前が歪み始めて、誤魔化すように先輩の胸へ顔をうずめた。
文次郎が知ったら発狂するだろう。アイツは最初は嫌いだったくせに今は加藤先輩大好きだから。



「すみません、ご迷惑をおかけして…」



声が上ずってしまった。でも加藤先輩は気づかないふりをして頭を撫でる。



「いやいや、お前の予想以上の体力を目の当たりにできたからいいよ」
「…え?」
「あ、いや。金吾が『小平太の体力は六年並だ』って言ってたから、どこまで行ったかなと」



先輩が笑いながら頭をかき自らの頭巾をほどく。そしてそのまま流れるように小平太の足へ。

え。どうして足の怪我に気づいたの。言ってないのに。

びっくりして目を丸くしていると、その視線に気づいた先輩と目が合う。黒い大きな瞳に自分が映って不意にドキッとした。



「体力バカなのに学園に帰ってこれないってことは、道に迷ったか怪我したかのどっちかだろ?」
「……」
「俺が来たとき小平太は座ってたし、この周りだけ木の実とかなくなってるし、怪我して動けなかったなだろーなって」



この僅かな時間にそこまで見て判断していたんだ…。

小平太は単純に加藤先輩を弱そうだと思っていた。それは体の大きさもあるし、文次郎が一番最初に散々悪態をついていたからというのもある。
そんなことはないだろうと思いつつも、弱そうだというイメージはなかなか払拭できずにいた。
でも今、なんて浅はかな勘違いだったんだろうと汗がじわり。一年生の自分とは雲泥の差とも言える経験値に驚くとともに尊敬の念。

触られた足は怪我を大分放置していたからか大きく腫れていて先輩がびっくりしていた。
「包帯巻くの苦手だから簡単にしかできないぞ」と適当な添え木と共に頭巾を巻き始める。そんな謙遜を、と思ったが本当に苦手らしく、出来あがったものは一年生の小平太と同じようなレベルだった。



「悪いな、こんなんで」
「いえ、ありがとうございます」



それでも嬉しかったのはどうしてだ?先輩に助けてもらって足を固定してもらっただけなのに。
不意に高まる心臓の音の意味が分からない。私って心臓病だったっけ?または不整脈。いや、ついさっき加藤先輩にも体力バカって言われたのに。

ドクンドクンといつもより強く脈打つ心音。静まって欲しいのに加藤先輩はそれを加速させる。



「帰ろう、小平太」



差し伸ばされた手。この手を掴め、ということくらい分かる。けど、今手をとってしまったら心臓が肉を突き破って出て来てしまいそうで少し躊躇した。
それでも握ったのは、心臓が突き破ってもいいからあなたに触れたいと思ってしまったからかもしれない。
予想通り手に触れた瞬間汗がどばっと溢れて心音もますます早くなってしまったけど、後悔はしていない。

先輩に包まれるように馬に跨り学園を目指す。
背中から伝わる体温に身をゆだねて周りの流れるような景色を見ていた。

学園にずっと辿り着かなきゃいいのに。

あれほど帰りたかったのにそう思ってしまうのはどうしてだ?
誰かに相談したいけれど、間違っても文次郎や留三郎には相談できない。だってこの気持ちが、相談した瞬間激怒されそうな感情だっていうことには何となく気づいているから。

終始笑顔で安心させてくれる加藤先輩は、まるで王子様のようだった。








――――


年齢逆転六年(一年)×団蔵ってこれで全員だよね?
これでみんなで団蔵を取り合いできるぞー。やったね。

金吾と虎若とは途中で合流して「じゃあ俺たち馬だから先行ってる〜」←酷い

小平太は多分長次に相談!相談っつっても

こへ「長次!大変だ!加藤先輩に対しドキドキしてしまうんだ!これは何故だと思うっ?」
長「多分それは、」
こへ「恋だな!」
長「……(分かってるなら聞くな)」

ていう報告型。で、長次も団蔵のこと好きだと知って「仲間だな!同盟組むか!」とか何とか騒いでるといい。長次は迷惑がってる。

あ、落とし穴は綾部が掘ったんだよもちろん。

年齢逆転綾団や滝団も書きたい。滝「今日もお美しいですね加藤先輩」とか言って「滝のほうがキレーな顔してるだろ〜」って返されて真っ赤になってる滝夜叉丸とか美味しいです。




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