11/12の日記
10:04
庄団@※裏 10万打アンケートより
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庄団媚薬ネタ。何年生か分からんが成長。
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体が震える。でも体は燃えるように熱い。
寒がる乙女のように自らの肩を抱いてしまうのは、その二つを抑え込もうとしている団蔵の必死な努力。しかしそれは無意味だということは団蔵自身が一番良く分かっている。
だって媚薬入りのお茶を飲んだんだもの。
「くっそ…、オレ保健委員じゃないのに…!」
なんでこんな不運なんだ。
保健委員会に失礼だがこうなったのは団蔵の自業自得なのである。
というのも、この媚薬入りのお茶は委員会帰りの庄左ヱ門に飲ませてやろうと企んでいたからである。
いつも行為のときに涼しい顔をして意地悪してくるアイツにぎゃふんと言わせたくて媚薬を仕込んだ。この媚薬は強力だとどこぞの小銭大好き人間が言っていたから、早漏のように何回も果てる庄左ヱ門に「いつもと逆だな〜あはは」なーんて笑ってやろうと思ってた。
怪しまれないように団蔵の分のお茶もセット。ついでに茶菓子も。これで準備万端なはずだった。
しかしおバカな若旦那、どっちが媚薬入りなのか分からなくなってしまった。
見た目も量も全く同じ。ついでに食器も同じ。絶対に怪しまれないように見た目に区別をつけないのがいけなかった。
途方にくれる団蔵だったがそろそろ庄左ヱ門が帰ってくる時間。二分の一の確率で毒味を試みたのである。結果、撃沈。
「あ〜、ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう…!」
悔しがっても体の火照りは消えてくれない。
油断をすると、刺激を求める本能に流されて自身を扱きかけているから不思議。
「ダメッ…、あー、うっ…」
倒れこんでも肩は抱いたまま。膝が胸に届くくらいに身を丸めモゾモゾと動く。服が擦れる刺激にさえ感じてしまって涙目。
「はっ、あ、早く戻ってこいよ…っ」
ここが庄左ヱ門の部屋で良かった。本人が来たらもう恥をかなぐり捨てて襲ってやる。状況が分かっていようがいまいが押し倒して褌ひん剥いてオレの中に突っ込んでやる。
男なのに媚薬を飲んで思うことが「入れて欲しい」なんておかしなことなのだが、それに気付かないくらい団蔵の頭は快楽へ流されている。
早く、早く。庄左ヱ門、早く。
目をとろけさせながら引き戸を見つめていたそのとき、すっとそこが動いた。
「庄…」
じゃない!
「…どうしたの、転がって…」
伊助かよ!
「な、な、何で伊助がここに…!」
「何でってここは庄左ヱ門と僕の部屋だろ」
それはそうだけど!
「団蔵こそ顔真っ赤にして転がってどうした?具合でも悪い?」
団蔵が何故この部屋にいるのかという状況はいつものことなので伊助の中では特に大きな問題ではないらしい。庄左ヱ門と団蔵は付き合っていることを特に隠してはいないので、大体この部屋に団蔵がいるのは庄左ヱ門に会いに来たからと分かっている。
伊助の手が頬に触れる。火照った体にひんやり心地いい。何より、その肌に感じてしまう。
「――っ…!」
庄左ヱ門ではないのに。
伊助のその細い体に犯されるのも良いかなと思ってしまう。
その手で頭を撫でて、その腕で抱きしめて、その指で扱いて。――もう脳みそがぐちゃぐちゃだ。
「伊助…、伊助…」
「団蔵…?」
いつ来るか分からない庄左ヱ門を待つよりも、こっそり伊助に抱かれた方が楽なのではないか。
情欲にまみれた瞳で伊助を見つめ口づけをねだるように唇を突きだす。抱擁をねだるように両腕を伸ばしかけたそのときだった。
「何してんの、二人とも」
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