遙か平安の時弐章
□幕拾伍月
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遙か平安の時―幾千もの時を経て―平安編【魂の記憶】
−それからまた数日立った夜。
小夜殿が産気づいた。
−日中。
『神無月ももう22日。早く神無月終わらないかな?』
(颯)「また体が辛いの?」
『ん…ツライって言うか…ダルイ。体が重い』
(颯)「休んでたから体重増えたとか?」
『ッ!嘘!?体重増えた!?お粥しか食べてなかったけど、やっぱり体動かさなかったから太った!?』
(颯)「でもさ、病み上がりだし食事抜くとか止めな。ただでさえ、体辛いんだし」
(小)「ク〜ン」
(颯)「ほら、小豆も心配してる」
『ん…』
(?)「……………」
(康)「お主も武士団に用か?」
(?)「ッ!いっいいえ失礼致します」
(康)「?…失礼する」
『あれ?どーしたんですか?武士団に来るなんて』
(颯)「?」
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