遙か平安の時参章

□幕漆夢
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遙か平安の時―幾千もの時を経て―挑戦編【盗賊の頭、祈和】





(男)「どーも、お姫さん」



『………』



(男)「さぁ、俺に付いて来てもらうぞ」



『…拒否権は?』



(男)「無い//妖笑」



『大人しく、“はい ”とでも言うと思って?』



(男)「言わなくても連れて行く。大人しく、俺に連れ去られな、姫さん!」



この格好で反抗した所で捕まるのが目に見えてる。



だったら大人しく捕まって、逃げれる機会を伺った方が良いか。



(男)「よし、おめー等引くぞ!」



(桃)「聖華!」



(圭)「ッ!」



(桃)「聖華ァア!!!」




(男)「随分と大人しくしてんな、姫さんよ」



『キャーキャー言ったら返してくれる訳?』



(男)「いいや、それは出来ねぇな。だが、普通の姫さんなら怯えてる所だと思ってな」



『ごめんなさいね、普通の姫さんと違って籠の中で大人しくしてないから』



(男)「そーかい、んまぁ大人しくしててくれ。とばすぞ!」



どーやってコイツらの隠れ家を知らせるかな。



桜虎達には調べ物して貰ってるしな…。



かと言って、桜龍達に助けを求める訳には行かない。



先ず、助けを求められるかすら分からない。



一般人に術を使う訳にも行かない。



後々、面倒だ。



ダメだ…頭が回らない。



武士団なのに、普段からあたしだけ馬に怖くて乗れないで居るからこーゆー時も無理だ!



桜虎達に乗るのは言葉が交わせるから何とか乗れるけど、馬は当たり前だけど、会話が出来ないから無理だ!




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