遙か平安の時弐章
□幕肆浮
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遙か平安の時―幾千もの時を経て―【乙女チックなこと】
(神)「…アンタは前世の記憶って、ある?」
『前世の、記憶…?』
(神)「風景が今と違ったり、今の家族と違った記憶があったりさ」
『ん…無い、カナ。でも、たまにあたしが見た覚えのない映像がフラッシュバックするんだ。映像って言っても、真っ暗なんだケド…』
(神)「…何かの衝撃で思い出すかも知れないな」
『って言うアンタは前世の記憶があるワケ?』
(神)「…最愛の相手を、何年も何年も探している記憶。一番古い記憶も、その次の記憶も、最愛の相手を探している記憶だ」
『…その相手は、見つかったのか?』
(神)「見つかってないから、今も覚えているんだろう」
『…見つかると良いな、今度こそ』
(神)「?」
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