遙か平安の時弐章

□幕弐月
1ページ/7ページ


遙か平安の時―幾千もの時を経て―平安編【その少女、聖志の生まれ変わりにつき】





(晴)「ろくに霊力も無く、親のスネをかじり親のコネでその階級(地位)に居、口先だけのお主より余程、背を預けられる」



(男)「ッ!」



(武)「さぁ仕事に戻るのじゃー」



(晴)「さぁ、お主はこちらだ」



『………………』



これは…マズイ気がしてならない…。



(昌)「晴明様、武文様。私は帝の下に戻らねばなりませんので、申し訳無いのですがこれで…」



(武)「否々、寧ろ面倒をかけたの」



(昌)「いえ、とんでもございません。では、失礼いたします」



『………………』



(武)「さて、お嬢さん。付いてきなさい」



『………………』



(武)「何、とって食いはせん。ワシ達はお主の味方じゃ」



(晴)「逃げても逆に自分の首を絞めるだけだ」



『………』





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ