遙か平安の時弐章

□幕伍月
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遙か平安の時―幾千もの時を経て―平安編【条件は武士団入団につき】





(氷)「聖華殿の力は主と同じくらい大きいのです。主はワタクシ達が制御しつつ主自身で力の制御をしているので力が暴走する事はないのですが、聖華殿はワタクシ達が制御している訳でも、ご本人でも制御している訳ではないので何時暴走するか分からないのです。ですので、先ほどお話した事が起こるかも知れないのですわ」



(小)「…それは、怖いね。ねぇ、聖志と聖華殿の力ってどのくらい強いの?」



(雷)「例えて言うなら…太陽、だな」



(小)「太陽?」



(氷)「太陽は作物を育てるには必要不可欠。もちろん太陽だけでなく、水も必要ですが太陽が無ければ“五行の力”も流れません。それだけ大きな存在と言う事ですわ。ですが、太陽が二つ。世に太陽は一つで十分なのですわ」




『…よしッ!』



決意が揺らがないうちに…。



『はぁ…』



(武)「入りなさい」



『ッ!…失礼します』



(武)「どうかしたのか?何か不便な事があったかの?」



『あの…不便と言うか、何と言うか…。お願いがありまして…』



(武)「ほう、何かの?」





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