遙か平安の時弐章
□幕捌月
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遙か平安の時―幾千もの時を経て―平安編【貧困の里の兄妹】
(桃)「聞きたい事があるんだけど、良いかな?」
『何ですか?
ドンッ
!?』
(桃)「何で女の子が武士団に居て、そんなに体力も剣術も下の下の腕前なのに!体の底から服従されるかのような威圧感。キミは何者?」
『何者って言われても…』
(桃)「お姫様の気まぐれで場を乱されるのは困るんだよ。どうせ辞めるんだから今のうちにさっさと邸に帰ったら?」
『…帰れるもんなら帰ってるさ!!!好きで毎日毎日長距離を走って、手のひらの豆がつぶれて血だらけになるまで木刀振るうもんか!この手が女の手だと思う!?ただの気まぐれでこんなになるまで木刀振るう!?』
(圭)「聖華!何処だー??」
『退いて、圭介が呼んでる』
(桃)「まだ話は終わってない」
(圭)「聖華ー??」
『退けって言ってんだろーが!!!ふっ!』
(桃)「ん?
カーン
ッ!!!」
『邸に篭りっぱなしの女と一緒にしない方が良いよ』
(桃)「まっ…待て…」
(圭)「聖華ー?おっ桃吾!聖華見てないって何やってんだ?股間抑えて?」
(桃)「何でも…ない」
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