遙か平安の時弐章
□幕肆浮
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『好きとか恋愛事は、あたしには分からないケド。前世の記憶とかって、力があるからこそ覚えてるんだと思うんだ。あたしだったらどうして良いか分からないし…』
(神)「…兄貴は、前世の記憶を半分くらい思い出してるらしい」
『らしい?』
(神)「人の前世なんて知らないし、思い出したとしてもそれが本当だとは限らない」
『……………』
(神)「家、何処?」
『真気町』
(神)「学校から真逆か。悪かったな、家まで来て貰って」
『別に良いよ。祓って貰ったし』
(神)「…後ろ乗って」
『何で…?』
(神)「送って行く」
『良いよ、歩って帰れるし』
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