ごちゃまぜ

□アンナ
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私はアンナ。

吠舞羅の皆と一緒。

皆は家族。


尊がお父さんで
出雲がお母さん。
仲良し夫婦。
多々良と美咲が
お兄ちゃん。
美咲は最近セプター4の
お兄ちゃん、
猿比古と付き合いだした。
あ、でもこの事は
尊達には秘密なの。

皆仲良し。
一時期皆怖かった時も
あったけど・・・
もう大丈夫。

そうでしょ?
そうでしょ、多々良?






「あ、おはようアンナ」

「・・・」

アンナは十束を見て
一筋の涙を流した。
十束は驚いてアンナに
駆け寄って聞いた。

「どうしたのアンナ?!
どっかいたいの?!」

「・・・わからない」

「わからない?」

「・・・うん」

アンナが涙を手で拭くと、
十束はアンナを抱きかかえて
言った。

「怖い夢でもみたのかい?」

アンナは何も言わず、
十束に擦り寄って首を
縦に振った。

「そうか・・・。」

十束は一瞬顔を曇らせたが、
すぐにアンナを励ました。

「大丈夫だよアンナ」

アンナは安心して目を閉じた。



そしてアンナは目を開けた。
すると、辺りは暗く、
十束の姿も無かった。


「・・・多々良?」


不安になったアンナは
涙を流した。
丁度そこへ草薙がやって来た。

「アンナ〜そろそろごは・・・ん」

言いかけて草薙は止めた。
それからアンナの涙を
見るなり焦って駆け寄った。

「どないしたんアンナ!!??」

そう問う草薙にアンナは
恐る恐る聞いた。

「た、多々良は?」

すると草薙は一瞬にして
顔を強張らせてアンナを
強く抱きしめた。

「堪忍・・・堪忍なアンナ・・・」

「出雲?」

分からずアンナは草薙の
頭を撫でた。
すると草薙はアンナの顔は
見ずにこう言った。

「と、十束は・・・もうおらんよ」

「・・・・。」

「十束多々良はもう吠舞羅にはおらん」

その言葉を聞いて、
アンナからまた涙が流れた。
それでもなぜとは
言わなかった。

「・・・あえないの?」

「そうや・・・・」

それからしばらくすると
アンナはさっき見た
夢の話をした。
すると草薙はアンナを
抱きしめたまま相槌をうって
聞いた。

「でも、多々良は大丈夫って言った」

「・・・はは、あいつらしいわ」

夢の話をして終わって
からもしばらく、二人は
そのままだった。














「アンナが・・・?」

夜、尊に今朝の話を
する時も、草薙は泣く
のを堪えた。
それを悟ったのか、
尊は草薙の隣に座って
自分に寄りかからせた。
つまりは甘えろと言うようであった。
草薙は尊の胸を借りて
涙を流した。

「・・・。」

「俺は・・・情けのうて・・・!!」

必死に言う草薙に、
尊は顔を曇らせて言った。

「悪りぃな・・・草薙」








『大丈夫だよ』



アンナは多々良が近くで
まだそう言ってるような
そんな気がしていた。



END

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