JOJO's

□日々を生きて
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目を覚ませば、暗い部屋を横長の這うような光が差し込んでいた。
扉から差し込んでいる光は、
其れより先に彼が徹夜で仕事をしていることを指している。
デジタル時計は午前3時を示している。
夜明けはまだ来そうにない。
起き上がり近くのズボンを手繰り寄せた。
上は裸のままだが、相手は彼だ。
特に構うことはないだろう。
扉を開ければ案の定彼がパソコンと睨めっこしていた。
俺には気づいていないらしかった。

「よく働くなブチャラティ。」

ようやく気がついたブチャラティが俺を視界に捉える。
俺は笑いを漏らしながら流台へと移動する。

「あぁ、すまない起こしたかアバッキオ?」

「いや、目が覚めただけだ」

俺がそう言うとブチャラティは、 そうか、と漏らしてまたパソコンとの睨めっこを再開させた。
そんなブチャラティを見ながら、ポットに火をかける。
カタカタとタイピングする音と、
俺がお茶を入れる音だけがそこにあった。

「なぁブチャラティ、」

「どうした?」

話しかけてもブチャラティはタイピングを止めない。

「お前働きすぎなんじゃないか?」

「?どうしたんだ急に」

「確かにお前にしかできない仕事がありすぎるのも事実だが、
もう少し部下を頼ってもいいんじ
ゃないか?」

言いながら俺はティーカップを棚から二つ取り出す。

「頼ってるじゃないか、特にお前にはな」

ブチャラティは時折体を伸ばしながらタイピングを続ける。

「フーゴやナランチャ、ミスタだって、俺と同じことを考えてるはずだぜ」

俺はトレーにティーカップをのせ、
ブチャラティのいる居間へと運んだ。
俺がブチャラティにお茶を渡すと、素直に口に運んでくれた。
それがやけに嬉しかった。

「そりゃわかってるさ、
お前らが俺のことを
慕ってくれていることは
よく知っている」

そう言いつつブチャラティはパソコンを閉じた。
俺はブチャラティの隣に腰掛けた。
男二人を乗せたソファは、少し沈んだ。

「特に、お前が俺のことをどう思ってるかってのは、いつも感じてる」

「テキトーなこと言ってごまかそうとしてねーか?」

「そんな事するか。真面目に言ってんだよレオーネ」

急に名前で呼ばれて体が反応する。

「このお茶一つ見てもそうだろ?
お前は俺の好みをよく知っている。」

「甘目の茶葉をnonsugarで
飲むことか?」

「あぁ。俺はレオーネの入れるのが一番好きだ。」

微笑む顔が直視できず、
思わず目をそらしてしまう。
言われて嬉しいはずなのに、
つい何でもないことを
言ってしまう。

「こんなの古株でお前をずっと見ていれば分かることだ」

ブチャラティはクスッと笑って
ティーカップをテーブルに置いた。
そして俺の肩に寄り添った。

「俺はお前たちの前でこの手の
ティーを公式の場で飲んだのは精々二三回だ。
三年前にwhite Christmasを
ポルポ主催の席で飲んだのが
一回。それから・・・」

「俺と二人で別チームの幹部に
あった時、勧められたのが
paradiseだったな」

「それで二回。そのたった二回で
俺の好みをピンポイントで
当ててきたのはお前だけだよ」

ブチャラティはそっと唇を俺の耳に近ずけて囁く。

「レオーネ・・・」

やけに艶を含んだその声に、
俺の体は自然と反応し、
止められなくなる。
俺はその愛らしい唇に口付けた。

「ん・・・ッ」

なんども触れるだけのキスを、
口角を変えつつ堪能する。
自然と俺はブチャラティを
ソファに押し倒し、
キスを深めていく。
すると、ブチャラティの右足が
俺の股間をゆるりと擦った。

「ンッ!お、おいブチャラティ、このままシちまうぞ」

余裕があるうちに言っておく。
するとブチャラティはまた笑って言う。

「いいさ、残った仕事は部下がやってくれるんだろう?」

俺は一瞬あっけにとられたが、
すぐに笑いに変わった。

「あぁ、一瞬で片をつけてやるさ」

二人でクスクス笑いながらまた深いキスをする。
ブチャラティが俺の首に腕を回す。
それを確認してから俺は言う。

「このままここでするのはよくねぇよなぁ?ブチャラティ」

「そうだなナランチャやフーゴには見せられない」

「だな」

「・・・俺をお前の部屋まで連れて行ってくれるか?」

「いいぜ、お安い御用だ」

俺は一気にブチャラティの体を
抱き抱え、お姫様抱っこする。

「どうだ?乗心地は」

「プライドは見事に砕け散ったよ」

頬を少し染めたブチャラティが微笑む。
愛おしい。
手放したくない。
この微笑みを独り占めにして、
危険のない場所で暮らせさせたい。
こんな仕事は、こんな場所は、彼には似合わない。














******************

ブチャラティをベッドにおろし、
靴と靴下を脱がす。
脱がすとつま先にキスをした。
ブチャラティは擽ったそうにまた微笑む。

俺はブチャラティの左足を持ち
上げ、膝の裏や太腿に口付ける。
今度は恥ずかしいのか
ブチャラティは右手で顔を覆った。
その愛おしい仕草に、俺の口元は緩む。

そのまま俺はブチャラティの
ズボンのチャックを口で下した。
するとブチャラティは慌てて
俺の頭を抑える。

「まっ、風呂入ってな・・・ッ‼︎」

構わず俺はブチャラティのモノを咥える。
張り詰めるような声が頭上で聞こえた。
俺の頭を抑えつけ、必死に快楽
から逃れようとするブチャラティ。
裏筋を舐めれば甘い悲鳴を洩らし、
自然と腰が揺れているのがわかる。

「・・ッ、きもち、んふ、いいか・・・?」

「ぁぁ・・・ッ‼︎はぁ、そこで、ンッ・・・喋るなぁ、」

ブチャラティのモノは一気に昂ぶる。
俺は亀頭を責める。

「あッ!も、イク・・・ッ‼︎」

するとブチャラティは我慢
出来ず、達した。
ブチャラティの濃いのが
自分の喉を通るのが分かる。
わざと音を立てて、最後の最後
まで絞り出させ、飲み干す。
その快感でブチャラティの
モノはまた勃ち上がる。
俺はブチャラティのモノから口を離し、
ブチャラティの服を脱がす。

裸になったブチャラティ。
男なのに、細く、白い体。
そのただならぬ色気に、
俺は喉を鳴らした。

「ぁ、レオーネ、、、」

半勃ちをほっておかれるのが辛いのか、
俺の名前を呼ぶブチャラティ。
この人は本当に俺を煽るのがうまい。
もしこれが狙ってないとしたら、本当にタチが悪い。
そんなことされて抑えていられる男など、
いるわけが無いのに。

「ブチャラティ・・・ッ」

俺はすかさずブチャラティの
そのなめらかな肌に吸い付いた。
紅華を二つほど咲かせ、
そのまま唇を突起にまで持っていき
吸いつくようにしゃぶる。

「はぁ・・・ッ、んぁ、…レ、レオーネェ、、、ッ!」

ブチャラティの突起を、
舌で押し潰したり、
歯で甘噛みしながらゆっくりと舐め上げる。
その度にブチャラティからは甘い吐息が漏れる。
舐めつつチラリとブチャラティの顔を覗くと、
快楽に堪えようと歯を食いしばっていた。

「やめろブチャラティ、歯が傷付くだろぅ。」

左手で突起を弄りつつブチャラティに口付ける。
キスを深めながら左足をブチャラティの股間にあてがうと、
緩々と腰をこすりつけてくる。
イカさない程度に刺激する。

(そらそろ挿れるか)

そう思いサイドテーブルに乱雑に
置かれてある小瓶の中からひとつを選び取る。
しかし中身はからで、思わず舌打ちする。

「ん、どうしたレオーネ」

「ローションが切れちまったみてぇだ。予備を出す。」

そう言って体を起こそうとした時だった。
ブチャラティに腕を掴まれる。

「ブチャラティ・・・?」

「行くな・・・此処に居ろ、レオーネ」

珍しく甘えてくるブチャラティ。
しかしローションがなければ
痛い思いをするのはブチャラティだ。

「身体がもたねーぞブチャラティ。」

「いい、もう、お前が欲しいっ」

そこまで言われると否定もできず
俺は観念した。

「泣いたってやめてやる余裕はねぇぜ」

「いいから、挿れて」

「どうしたんだ今日は、やけに素直じゃねーか」

「むぅ、い、いやか?」

「いいや。興奮するね」

そう言って俺はブチャラティの
口に自分の指を二本突っ込んだ。

「んむぅ、、、ぁふ、んむ・・・チュゥゥ…」

充分舐めさせて、そのままブチャラティの中に挿れる。

「くッ、、、はぁ、ぁあ、、、!」

ブチャラティの中は相当きつく、
指が動かせれるようになるまで、
割と時間がかかった。

「動かすぞ、ブチャラティ」

ブチャラティは俺にしがみ付き、
首をコクコクと動かした。
ブチャラティの腰を抱いて、
俺は指を二本バラバラに動かす。
悶絶するブチャラティの肩が、
小刻みに震えていた。

「もう一回くらいイッとくか?」

俺が尋ねると、首を横に振り、
快感に耐える声を絞り出す。

「レ、レオーネと、はぁ、、、はぁ、、一緒に、、、ッ!」

「わかった、ならもう少しだけ我慢しろ」

俺はブチャラティの其処を思いっきり握った。

「んぁぁぁぁぁぁあああッ‼︎‼︎」

ブチャラティは身体をビクつかせ、仰け反った。
俺は慌てて腰にあった手を背中に回して受け止める。
ブチャラティが酸素を求めている隙に、
3本を挿れて、更にかき回す。
と、その時しこりに触った。

「んああ⁉︎」

再びブチャラティが仰け反り、
モノをデカくする。

「すまんブチャラティ、指が霞んだようだな」

「ぁぁ、あ、も、、、い、からぁ、、、早くッ、、、欲し、、、ッ‼︎」

その言葉で俺の何かが切れてしまった。
一気に指を引き抜き、
ブチャラティの液を自分の楔に塗りたくる。
そして乱暴に挿れる。

「んぁぁぁぁぁぁッ‼︎」

「クッ、ブチャラ、ティ、、、ッ」

既に空イキ状態のブチャラティ。
中は吸いつくように絡む。
気持ちいい。
そのまま激しく腰を打ち付ける。

「アッ、アッ、、、れ、レオーネ、、、ッ‼︎」

「ん、ん、きい、イケよ、ブチャラティ」

「んぁッ‼︎」

ブチャラティのいいところを突きながら、俺は囁く。



「ブローノ、、、ッ」


途端、それまでの我慢がまるで嘘のようにブチャラティは達した。
その時の締め付けで、俺も敢え無く達した。

荒い息遣いのままブチャラティを見ると、
カーテンから漏れる朝焼けで美しく照らされていた。

「愛してるブローノ」

呟いて頬に口付けると、
答えるようにブチャラティは
俺の胸板に顔を埋めた。
そのまま眠りについたブチャラティの寝息を聞かながら、
俺も眠る支度をするのだった。











******************
目を覚ますと、愛おしいその人が
俺を守ろうとするように、
その腕の中にいた。
彼にそっと口付けて微笑む。

「おはよう、、、レオーネ」

時刻は10時を示していた。
リビングからは賑やかな声が聞こえる。
その心地よさに浸って居たかったが、俺は携帯を確認する。
そのまま部屋についているシャワーを浴び、着替える。
再び彼に口付ける。


「行ってくるよ、アバッキオ」

俺はアバッキオの部屋を後にした。








END

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