-夢編-

□サラサラと天然と優しさ
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さぁ、湿っぽい空気は終わり!!

「ひよしくん、ひよしくん、ソファに座ってください」

「は?」

なんていいながらも、座ってくれる。
後ろに回って、やや乱れた髪をいじった。

「ほぁ…美しい…」

「あぁ…髪質だけは最良ですよ。誰にも負けませんから」

「私だって負けてないですよー。ほら」

ソファにならんで座った。あ…やっぱり綺麗な髪。日に透けて、キラキラしてる。…そうか、色素が薄いんだ。

「ん?…ここ、痛んでますよ」

「え?嘘…」

日吉くんの顔が近い。と思ったら、ダメ出しされてしまった。って、え?

「嘘です…先輩の髪質、なかなかいいですね。柔らかすぎなくて、俺は好きです」

か、髪にキスしてる!?…あ、あれ?なんか顔が熱いような…心臓が…

「ひ、日吉くんの髪、もう少し触ってもいいですか」

「好きなだけどうぞ。でも…ひとつだけ、いいですか」

「うん」

「あの…ここ、座ってください」

言う方が真っ赤でどうなんですかねぇ…
って、膝の上かい!!

「そ、れは、さすがに恥ずかしい…」

「嫌、ですか?」

ああああ!!そんなシュンとしないで!!

「嫌じゃないですよ。恥ずかしいだけです。ちょっと目を閉じててください」

「…はい」

「んっ、と…ちょっと肩借りる…」

ああ…なんかイヤラシイ…

「はい、もういいよ」

「ずっと見てましたけど」

「えー、約束違反ですよー」

「約束なんてしてません」
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