-BL編-


□卑怯者
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駅ビル、一階カフェ店内。
一番奥の席にすわる二人組。

「うわ…財前…意外に直球やな」
「だってあの先輩疎いんですもん」

机に置かれたカップからは、湯気が立ち上る。
一氏は財前の携帯をいじり、財前は机に頬をくっつけてうなだれていた。

「絶対いける思うたんになぁ…」
「あ、あの先輩の返信に引っ掛かるとこあったんですけど」
「これやろ?」

【だってぜんざいはユウジの事好きだと思ってたからああああ
てか今もそうでしょぜんざいユウジ好きなんでしょ?え、そうだよね?】

「俺…ユウジさんのこと好きなんですかね…」
「ぅ…もし、そうやったら自分どうする?」
「…諦める、しかないでしょうね」

はぁ。と、ため息をつく財前。机が白く曇った。
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