-夢編-
□障壁すら見えない
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「風呂出たよ。次父さんはいる?…あ、そ」
あー、もう。姉ちゃんのせいで風呂場で抜くことになっちゃったじゃんか!!
え?何を抜くかって?
下世話な話だから知らない奴は知らないままでいいよ。
え?なんか大人じみてないかって?
姉ちゃんのせいだよ…まったく…
「あーかやー、これどお?新作ー」
「ぶっ…んなもん見せんな!!」
「えー?ただのブラとパンツじゃん。あ、着たところが見たい?じゃあ着けてきてあげるー」
「んなこと言ってねぇ!!」
あー…これは逃げるしかないな。
俺は自分の部屋に入って、鍵をかけた。
「あーかーやくーん」
「開けねぇからな」
「ふふふっ、勝手知ったるなんとやら〜」
[ガチャッ]
「なんで!?」
「ふふふっ、ナイショ」
「うおっ…パジャマ着ろよ!!」
「ねぇ、見てよ」
「…いやだ」
「なんで?ただのお姉ちゃんだよ?」
「…困るんだよ」