-夢編-
□彼氏というか…
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慌てて玄関に降りて、そっとドアを開け、部屋まで招き入れた。
うちの片手にはペットボトルのお茶が二本。コップすら使わない馴れ馴れしさは幼馴染みの特権だ。
「なんでこんな時間に来たのよ。迷惑考えなさい!!」
「メールしてたら深夜テンションになってもうてな、来た」
「深夜テンションで来られても困る「それだけやないねん」
ユウジが台詞を遮るのは、今に始まったことじゃない。しかし、終始この薄気味悪い含み笑いをしたままと言うのが、ものすごく不快と言うか気持ち悪い。
「俺な、やっと辿り着いた答えがあんねん」
「その道は険しかったんか?」
「ん、なかなかに険しかったで。でな、その答えっちゅーんがな…」
… だ れ だ こ い つ 。