-夢編-

□彼氏というか…
2ページ/3ページ

慌てて玄関に降りて、そっとドアを開け、部屋まで招き入れた。
うちの片手にはペットボトルのお茶が二本。コップすら使わない馴れ馴れしさは幼馴染みの特権だ。

「なんでこんな時間に来たのよ。迷惑考えなさい!!」
「メールしてたら深夜テンションになってもうてな、来た」
「深夜テンションで来られても困る「それだけやないねん」

ユウジが台詞を遮るのは、今に始まったことじゃない。しかし、終始この薄気味悪い含み笑いをしたままと言うのが、ものすごく不快と言うか気持ち悪い。

「俺な、やっと辿り着いた答えがあんねん」
「その道は険しかったんか?」
「ん、なかなかに険しかったで。でな、その答えっちゅーんがな…」

… だ れ だ こ い つ 。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ