-BL編-


□ある夏の日
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夏休みも半ば。
暑い…暑すぎるっちゅー話や…

「さすがのスピードスターも…暑さには負けるわ…」
「まだまだやなあ、謙也」
「侑士…心閉ざすんは…反則や…暑い…」
「スピーディーは元気やで?」

いつもよりせわしく動き回るスピーディー。
イグアナにはこの気温がエエんか?

「暑い…暑い…溶ける…」
「ちょ、脱ぐんかい」
「家ん中やしエエやろ。ズボンも替えよ…ジャージ、どこやったかな…あった」

手早くスウェットからジャージに履き替える。
うん、涼しいわ。

「やっぱスウェットはあかんわ」
「せやろな」
「ん…またそないケータイ小説なんか読み腐りよって…女子か!!」
「女子やなくても読むわ。以外とハマるかもしらへんで?読むか?」
「本読むなら走るわ」
「アホか」
「それにしても暇や。こう暑いとすることもできひんわ」
「せっかく部活休み、家には誰もおらん、恋人と二人きりなんに…」
「「エアコン壊れるなんてどないなっとんねん!!」」

あ、ハモった。

「扇風機じゃ足らんわ…」
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