□タタカイ ト ブキミナコエ
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ドッ


「!?」


「一護っ!!!」


「離れるなネル!!」


肩を斬られて血が噴き出す一護。


ネルは心配して駆け寄ろうとするが止める。



なんだ


彼の強さは…?



「月牙天衝!!!」


刀を振り斬撃を飛ばすがドルドーニは足で蹴り上げる。


「月牙天衝を足で…?」


「…やれやれ、ママンに教わらなかったのかね?“ヒトを見掛けで判断するな”とな、坊や(ニーニョ)


「気を付けろいっちー。その男は恐らく…プリバロン・エスパーダの可能性がある」


「プリバ……何だって?」


「ほぉ…お嬢さん(ラフィーネ)は気付いたか」


「なんだよそれ?」


「彼の数字を思い出せ」


「数字?たしか…103だろ」


「そう、3ケタだ」


「3ケタ…」


「よく聞けよいっちー。“3桁の数字”は“剥奪”の証。それが示すのは『階級を剥奪されし者』」


「!」


「つまり3桁の数字を持つ者全てが“十刃落ち”だ」


「…何…だと…!?」


「見事だお嬢さん(ラフィーネ)


「どうも」


「私を含む3桁の数字を持つ者全員が“かつて十刃だった者”なのだよ、坊や(ニーニョ)


するとドルドーニは片足を大きく振り上げた。


「来るぞ!!」


そう叫んでネルを脇に抱え距離を取る。


ガァン!!


「く………ッ」


地面が破壊する程の威力を刀一本で受け止める一護。


「フフン!どうしたかね!?」


ドルドーニは宙を舞う。


「加勢は?」


「…ネルを頼む」


「ヤバくなったら加勢するよ」


「ヤバくなくても加勢すんだろオマエ」


「キミばかりやられるのは不公平だからね」


「ハッ、言ってろ」


柱を壊しながら一護に近付くドルドーニ。


彼の攻撃に一護は勢いよく吹っ飛んだ。


「!」


「上だ!!」


「足下などわざわざ目で見て確認するものではないぞ」


真上にいたドルドーニに足で弾き飛ばされた一護は壁に激突する。


「…反応は鈍い、防御は脆い。足場の変化にすら即応できん。やってられんよ!まるで赤子の戦いじゃアないかね!えェ!?」


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