小説(二次創作)
□荷物
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「あ。土方さんだ。こんにちは」
巡察中、万事屋の眼鏡こと『志村新八』に出逢った。
「……何してんだ、こんな所で」
挨拶されたのでとりあえず何か喋ってみる。するとコノヤロー眉間にシワを寄せて、鼻で笑いやがった。
「何って……どう見ても買い物帰りでしょコレ」
……確かに、両手にはいくつものビニール袋を重たそうに提げているから、俺のセリフが的外れだったのは認めてやる。だが鼻で笑う事ァねーだろう。
「……すみません。怒りました?」
ん? ムッとしていたのが顔に出てたのか? 気まずそうに謝ってきた。……いい大人がそんな事で怒ったりするかよ。格好悪ィ。よし。ここは心が広いカッコイイ副長を見せてやろう。