図書館

□手の体温
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最悪の幕開けだ。


高校っつったらアレだろ?


部活頑張りゃいいんだろ?


それが青春っつーんだろ?(人によって違います。)


なのに...


なのに、なんで...


「なんでテストとかあんだよ!!!!」


ホント最悪...


今までずっと忘れてた...


今日、部活で言われるまでずっと忘れてた。


今日は監督が「火神はまず赤点...いや、欠点を防ぐために勉強しなさい!!」って...


みんなが部活やってんのになんで俺が一人だけ図書室で勉強しなきゃなんねぇんだよ...


うーん...


わっかんね...


古典ってなんであんだよ、古いことは別にわからなくてもいいじゃねぇか。


「なんでこれ、こういう風に...」


「ここはこうなんですよ。」


「あぁ、なるほど...ってうぉ!!黒子!?」


はぁ!?なんでコイツが!?


しかもなんでちゃっかり隣に座ってんだ!?


「お前...いつから!?あと部活はどうしたんだよ!?」


「あぁ、20分くらい前からいます。あと、監督が様子を見にいけと。」


えっ、じゃぁなんでコイツ俺に声かけなかったんだよ。


「それよか火神くん、まだ古典なんですか。しかもこの問題の答えはこうですよ。」


「...あっ、おお!!わかった!!すげぇ黒子!!ホントすげぇ!!」


「いえ...あの、火神くん。」


「なんだよ。」


「頭撫でてもいいですか。」


は?


「いえ、あのあまりにも火神くんがはしゃいでいて可愛いので。」


何言ってんだ?


「お前なにいって...」


「よしよし。」


おい!!黒子のやつ...俺の言い分も聞かないで...


......


...ってかなんか頭撫でられたことあんまないな、


黒子の手、無駄にあったけぇし。


あっ、そうか。


ちっちぇときから背ぇ高かったからな。


......


なんかねみぃ...


やべぇ、あったけぇ...
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