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□見返してやる。
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青峰を...



青峰を見返したい!!










「ということで聞いてくれるか黒子。」



「青峰くんと火神くんのことならなんでも!!」



「...なんでお前、喜んでんだよ。」



「お気になさらず。」



「んじゃまー相談すっぞ。」



俺と黒子は今いつもの場所にいる。



唯一相談できる場所、その名はマジバ。



そして、コクリと頷きバニラシェイクを飲む黒子。



「いっっっつも俺はアイツの思い通りにされるんだよ。」



思い出すだけでなんか変な気持ちになる。



...俺が真剣に話してんのに黒子が珍しくニヤニヤとしている。



怖いので一応つっこまない。



「思い通りって、具体的には...?」



「うっ、いや、まぁその、なんだ、



すぐ...抱きついてきたり...



キス...してきたり...



ま、まぁそれは置いといて、だな!!」



黒子が何故か満面の笑みを浮かべている。



...なんか笑顔が真っ黒だな。



「まぁ、青峰にギャフンと言わせたい訳だよ!!



俺も甘ったれた男じゃねぇってこと言いてぇんだよ!!」



やっと俺が真剣だとわかったのか黒子はいつもの真面目な顔に戻った。



「では、火神くん。



立場を逆転させてみればどうでしょうか。」



立場を逆転...?



「どういうことだ、黒子。」



「まぁ、しいていえば青峰くんのマネをすることですね。



こういう時、青峰くんはどういうのか...



こういうことを考えてみて実際に火神くんがそれを行動に移すのです。」



なかなかの名案だが、納得できねぇな。



「結局青峰の肩をつかわなきゃムリってことか...?」



「いえ、違います。



青峰くんは火神くんが自分の真似をすると思いますか?



そこをつくんです。」



「そうか!!お前頭いいな!!



アイツの裏をかくってことだな!!



うしっ、じゃあ早速今から試してくる!!」



「えっ、今からですか。



...わかりました。



頑張ってくださいね。」



「おうよ!!」



そう言いながら俺はマジバを後にした。



黒子...この方法いいな!!



これでやっと青峰を見返せる...



アイツのビックリした顔が目に浮かぶ...



待ってろよ、青峰。










...単純なんだから。



可愛いいなぁ、火神くんは。



いや、二人とも可愛いいなぁ。



それじゃあ僕も動くとしますか。



そう言いながら僕もマジバを後にした。
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