ごちゃまぜ
□トドロー。1
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「それでぇ?どうなの?トドローとは。」
『へ。いや、何のことですか?』
「またまたぁとぼけちゃって。」
今日は絶好の自転車日和です
女子だけで楽しくポタリング。ちょっと遠いところに美味しいお蕎麦屋さんがあるらしくて、たまにはのんびり女子だけで行こう。となったのだ
お蕎麦屋さんでは、モモちゃんの話題だったのに。というよりノリさんのこと好きだっただなんて私気づかなかったんだけど・・・
帰り道に可愛い感じのカフェを発見して、そこは女子四人組キャッキャッ言いながら入ったはいいものの
まさかこんな感じになるなんて
「だってあのトドローがだよ。女の子と知り合いっていうだけでも驚いたのにさぁ・・・」
ニヤニヤ。うん。まさにこの表現がぴったりだ
『いや、だから。何もないよ?トドロキくんとは・・・。』
本当にトドロキくんとは何も無い。
「でも好きなんでしょ。」
おおっとー・・・。ミムちゃんズバっと恐ろしいことを
『いや、えっと・・・さぁ?』
「トドローとよくデートしてるんでしょ?」
「え。デート!?」
『違う違う!!ショップには行ったりしてるけど・・・デートじゃないし。』
「でも、わざわざあのトドローが女の子と二人でショップ行くかぁ?」
『でもリンちゃんとか、ノリさんともショップは行ってるし』
「いや、そこは違うでしょ。」
たしかに二人でショップに行ったりはする。でもそれはロードに乗ってるくせに全然パーツとか整備とか詳しくない私を見かねて一緒に行ってくれてるだけで、というか最初は私から一緒に行ってくれと頼んだんだったっけ・・・
つまり、そんな期待されるような甘い関係ではないのだ
というより、むしろ自転車ダメダメな私に呆れていないか心配なレベルで
『かっこいいとは思うけど・・・。』
最初はとっつきにくかったけど、話してみたら普通に話してくれるし
いい人だと思う。うん、仕事だってまじめにしてるし
ロード乗ってるところはかっこいいと思う
負けず嫌いなところとか、ノリさんとの掛け合いは子供っぽくて面白いし
「あ。やっぱり好きなんだー。」
どうしよう、もう。モモちゃんにまでニヤニヤされている
「いやぁ。今日は楽しかったわぁ。やっぱり女子だけでのんびり走るのも悪くないね。うんうん。」
「へぇー楽しそうでよかったな。」
「いろいろ話せたし。」
ドマチさんとミムちゃんがニヤニヤしてる。ちょっと待って。本当に。まじで・・・
どうしようか。でもあんまり変に言っても。必死だなこいつ。めっちゃ好きなんじゃん。って思われる危険性があるし・・・
だってトドロキくん
脈なしだもんなぁ・・・
「おい。お前明日仕事だろ。送ってくから帰るぞ。」
『へ。あ、うん。ありがと!!』
びっくりした。いきなりトドロキくんに肩をたたかれた
そうだ気づけばもうこんな時間で・・・
急いで立ち上がると皆にさよならを告げる
『ごめんね。いつもありがとう。』
「いや、どうせ一緒の方向だし。」
あぁ・・・難しいというか、そんな顔してる
私としてはありがたいし、一緒にいられるから嬉しいけど
トドロキくんに迷惑かけてるんじゃないのかって少し不安になる
「来週整備出すから、一緒にショップ行くか。」
『うん!!』
でも、やっぱり一緒にいれて嬉しい気持ちが勝ってしまう
どうしよ。好き・・・かもしれない
(おぅおぅ、あいつらお熱いこったなぁ。はやく付き合えよなぁ。鬱陶しいから)
(本当ほんと。でもまぁおもしろいからいいや。)
(へ。あいつらそんな感じなの?)
(((・・・・ほんとノリってこういうこと疎いよな。)))
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ほら。また誰も期待してないジャンルにはしってしまいましたよ。
でもトドロキくん好きだわぁ。なんか。苦労人の匂いがするわ。ノリも苦労人だけど。笑
完全にじこまんですけどね。ゆるーく更新していきたいです。