紫たん

□ガール1
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どうしたらいいんだろうか・・・。
ナマエは焦っていた。


今日のお昼にいきなり連絡を受けたのた。
それは高校の時の同級生で大学に行ってから全くといっていいほど絡みのなかった人からだった。
お互い大学を卒業して東京に就職したもんだからそのことを知ってからはまれにだが連絡はしていたのだが、なにせ久しぶりの連絡だったのは間違いない。


そんな人からの突然のメールは







合コンに出席してほしいと言うお願いメールだったのだ。


ナマエはあまりその人と仲良いわけではないし人見知りで引きこもりがちなので抵抗があったのだがその人というのが、そりゃぁ強引な奴で迷う暇もなくナマエは出席扱いとなってしまったのだった。


しかも……合コンなんて初めてなのだ

いくら数あわせであろうとみすぼらしい格好で行くわけにもいかないであろう…

私だってもう20代半ばでいい年した女性ってやつなのだ。



あぁ。憂鬱だが、明日は仕事もおやすみだし飲み会みたいなものだろうから…うん。頑張ろう。と自分に言い聞かせる。















「あ!!ナマエ!こっちこっち」にこやかに手を降る彼女をみるとさらに疲れを感じてしまった。
その後ろに二人の女子。淡いピンク色のシフォンのワンピースと可愛らしい小さな花柄のスカートに白のブラウス薄手の緩いニットのトップスにショートパンツお化粧もバッチリ、女子力あげまくりの彼女たち…



一方、薄化粧、無地のシャツに黒のスキニー?もはやユ○クロの定員な勢いのファッションな私。いや、ユ○クロいいけどさ…………




久しぶりぃいきなり誘ってごめんねぇ

なんて適当な言葉に適当に受け答えをしながら私たちはお店へと向かった。






















お店はなかなかよかった。雰囲気もお洒落だし、料理も美味しい。




ただ、私の隣にはもくもくとご飯を食べる男性が……





彼は紫三世という名前みたいで、年は4こ上?みたいだ。







話を聞く限りいいとこの大学出で今はいいとこに勤めているらしい・・・本人はいたって静かだが、隣の男の子が彼をそういって紹介していた。


なかなか奇抜な名前だなと、人の名前を覚えるのが苦手な私でもすぐ覚えてしまった。


ファッションセンスもどうやらオシャレさんみたいだ。
シンプルなベースに所々小物がお洒落感を漂わせている。
腕時計にベルトに・・・シンプルな中にいる少し個性的なパーツ達






私はファッションはその人の中身を表すと思っているので、きっと彼も個性派な人なのであろう。

そのオシャレな雰囲気にシフォンワンピースの娘がアタック?していたのだけれど彼は適当に受け答えするだけで興味がなさそうだった。











私も人見知りと彼女らの勢いにビビって端でご飯を食べ、
ちまちまとカクテルを飲んでいたのでちょっただけ勝手に私は彼に仲間意識をもってしまっていた。























女の子も他の男子らと仲良さげにしていて、私と彼がご飯を食す。といった感じで初の合コンは進んでいった。






「そろそろ出ようか?二次会どうする?」



幹事?の子がそういってみんなお店を出た。
・・・てか二次会なんてあるの?めんどくさいなぁ。





あぁ・・。今日の月は綺麗だなぁ。
ふと夜空を見上げると満月には少しだけ満たない月が凄く輝いていて綺麗だと思った。












でもまぁ、私は帰っても大丈夫だよね。
こっそり私は帰るねと伝えると、




「あれ、ナマエちゃん帰っちゃうの?
じゃぁ、紫さん送っていってあげてくださいよ。」




なんて言い出すもんだからちょっとびっくりした。



『大丈夫ですよ!!私駅から近いんで・・。』



「いいよ。俺も二次会行かないし、別に送るくらい。」



紫さんがさっきのおとなしいイメージとは裏腹にちょっとテンション高めで言うもんだから私はびっくりして
ついつい
『あ。ならお願いします。』

と言ってしまったのだった。





















*****

やってしまいました。笑
そうです。合コン出会いです。あは
うん。頑張ってここからハイテンションな紫さんにできればいいのだが・・・・うん
ここまで読んでくださってありがとうございました。
 

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