キミといただきます。
□アイスたべたい?
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好きだと伝えて俺は名前に触れる程度のキスをした
唇が離れた瞬間
ズルズルと名前が俺の胸におでこをくっつけるようにして顔を伏せる
照れ隠しだなんてばればれで、そんな彼女が可愛くてゆっくりと名前の柔らかい髪をなでる
「帰るか。」
『ぅん。』
それだけ言ってまた車を走らせた
車の中はお互いに何も話さなくて静かだった
名前の家についてしまって
車のドアを開いて名前の手を握って支えてやる
『あ。浴衣、どうしたらいいかなぁ?』
名前が目線を泳がせながら聞いてくる
あぁ。めっちゃ名前照れてる。俺だって照れてるけど、まさか名前がそんなに目を合わさないほどに照れるなんて思ってなかったから
こっちも余計に照れてしまう
つか、名前ってこんな顔するんだな。
「あ〜俺、明日昼から行くからその時返しとく。」
『なら。今もう翔太に渡しておいたほうがいいかな?』
へ?今?
『朝わざわざ取りに来るの面倒だし。私、着替えてくるね。翔太どうしよう、部屋あがる?』