family

□世話のかかる弟
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朔夜「俺は一目惚れしてさぁ
たしか俐空と別れて半年後くらいのときだよぉ〜
りんちゃんずーっと未練あって大変だったんだからなぁ!」


俐空「んなことしるかっ
それに俺は振られた方だったっての。」


朔夜「俺のこと好きになったけど元彼が忘れられないなんて….
じゃあ俺が忘れさてやるよ!
彼女に寂しい思いさせるナンパ野郎より幸せにできんだからなぁ!」


優「朔夜完全に出来上がってるなっ。」


俐空「とばっちりもいいところだ。」



いや朔夜の言ってることは多分間違ってない

俐空よりかどうかはわかんねぇけどな。



才我「俺は同じ学校で仲良くしてたらいつの間にか好きになってたパターンだな。」


優「ゴリラとリスが付き合ったって学校中の噂になったんだぜ?」


俐空「へぇーそりゃすげぇな
想像できなくもないけど。」


優「驚いたのは告白したのがともちんってことぐらいだな。」


俐空「ともから告ったのか!?
それは意外すぎる…。」



後から聞いた話だけど才我が好きになった頃にはともちんもう惚れてたらしい

あの筋肉バカと学校人気が高いともちん

ちょっとした事件だった。



優「俺は知っての通り夏祭りのりんご飴がきっかけ
最後の一個を陽菜にあげてそっからたまに会うようになった。」


俐空「同じ学校じゃなかったのか?」


優「中学は別だったんだよ
それで会うたび口約束で遊んで高校一緒ってわかった時は運命だと思ったね
入学式に告った。」


才我「こういうあたりさすが優だよな。」


俐空「付き合う前はあんまりベタベタしてなかったのか。」


優「会えない時間が愛を育てたのさ。」


朔夜「嘘つけ〜
にゃんにゃんとの惚気嫌ほど聞かされたの覚えてんだからなぁー。」


優「もういいからお前は寝てろっ。」



会えたのは1ヶ月に1度程度

ほんとは毎日のように会いたかったけど俺は部活で忙しかったし携帯も持ってなかった

約束時間忘れられて5時間待ったのは今でも忘れられない。



俐空「俺は『お前はいい』


優「引き合わせたの俺だし。」


才我「だいたいのことなら知ってるしな。」


俐空「それもそうか。」


優「ただほんとに付き合うとは思ってなかったよ
玲奈すっげぇ嫌がってたし。」


才我「半年経っても嫌いですって聞かされた時は頭抱えたよな。」


俐空「俺も最初の1年はただただキツかった。」


優「それでも諦めずに振り向かせたお前はすげぇよ。」


才我「本当に好きじゃなきゃできないことだ
いや、好きでもなかなかできるもんじゃない。」


朔夜「気持ちが伝わったたんだ…。」



なかなかできることじゃないことをやってのけた俐空には頭が上がらない

掴んだ手を今も離さないなんてこの一途さには感服するよ

プロポーズ絶対喜んでくれるから頑張れよ。






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