キミに伝えたくて

□ライバルは友達
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「りんちゃーん
お昼一緒に食べよ?」


「ごめんなさい
今日は朔夜さんと食べれないんです…」


「え、なんで?」


「友達のはーちゃんと約束してて」


またこの子か…


「じゃあ友達と食べておいで
俺は才我でも捕まえて食べるからさ」


「ごめんなさい」


「謝らなくて良いよ」


頭をポンポンと叩くと嬉しそうに顔を上げた。


俺の行動一つでりんちゃんが笑顔になる

我慢して笑顔が見られるならいいかな


「ありがとうございます」


この笑顔を独占できる俺

りんちゃんの後ろで片山陽加が悔しそうに見てくる


ざまぁみろコノヤロー

りんちゃんは渡さない


「じゃあ私行きますね?」


「え、あ、ちょっと待って」


「はい?」


片山陽加に見せつけるように

振り返った彼女にキスをした


「朔夜さん//」


「寂しいからこれくらい許して?」


「寂しいんですか?」


「できるなら片時も離れたくないから」


「じゃあこれで我慢してください」


チュッ…


「じゃあ行ってきます」


りんちゃんは俺の頬にキスをすると

微笑んでご飯を食べに行った。


可愛いなぁ

もっと好きになっちゃうよ



「何やってんだお前」


「才我!」


「な、なんだよ」


「りんちゃんにキスされた!」


「お前らだったら別に不思議じゃねぇたろ」


「年中無休でイチャイチャしてるんだからね」


才我とともちんにそんなことを言われた。


俺そんなにイチャイチャしてるかな?

まぁ良いことだから気にしないけど


「才我たちはイチャイチャしないの?」


「俺はしたいけどさぁ」

「しない」


「こういうわけだから…」


「そっかぁ」


「朔夜、ゆきりんどうしたの?」


「今日は友達と食べるからって行っちゃった」


「友達に彼氏が負けたんだ」


「ま、負けてねぇよ!
たまには良いかなぁって」


「あんまり独占欲強いと嫌われるよ?」


嫌われる…

絶対嫌だぁぁぁ!


りんちゃんに嫌われたら生きていけない


片山陽加とどんどん遊んでもらわないとっ


「でも放置し過ぎも駄目だぞ?」


「具合がわからない」


「今のままで良いってことだ
それ以上やると重くなるから」


適度に遊ばせて適度に独占する


割合が難しいな


「玲奈と俐空みたいなのが理想じゃないか?
優たちは優がベタベタすぎるし
俺たちはともちんがツンデレ過ぎ…ハッ」


「そんなこと思ってたんだ」


「と、ともちん?」


「私陽菜たちと食べてくるから」


「そんな〜」



うなだれてる才我を見て

こうならないように気をつけようと思った。

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