キミに伝えたくて

□不器用な恋心1
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才我も朔夜も彼女とイチャイチャしたいんだ


あ、朔夜はもうイチャイチャしてるか

才我にもっと甘えるべきなのかな…

ゆきりん見習わらないと


「板野さんですよね?」


「え?」


「一年の木崎由哉です」


「何かよう?」


「松井玲奈さんって知ってますか?」


「知ってるけど」


「じゃあこれ渡しといてください」


私に手紙を預けて彼は去っていった。


「何なんだろこれ」


ラブレター?


「ともちん!」


「え、才我?」


「その手紙なに!?
まさかラブレターじゃ…」


「多分そうだと思うんだけどね」


「誰に渡されたの?」


「木崎由哉って子」


「ともちんに告白するなんて許せねぇ…」


才我はそう言って歩いていった。


ちょっとなんか勘違いしてない?

とも告白されてないんだけど

ってそんなこと言ってる場合じゃなかった

才我を止めないと


「才我ちょっと待って」


「止めないでともちん」


「とも告白なんかされてないよっ」


「え?」


なにその拍子抜けた顔


「あれは玲奈宛なの」


「なんだびっくりした〜」
「早とちり…キャッ」


才ゴリって言おうとしたら抱きしめられた。


「ちょっと!
ここまだ学校なんだけど」


「ともちん宛だったらどうしようかと思った…」


私を抱きしめる才我の腕に力が入った。

こんだけのことで一生懸命になる才我はやっぱり熱い…

けどそんな才我が大好きだったりする


本人の前だと言えないけどさ


「そんなに心配だった?」


「だってともちん可愛いから」


「バカだよ才我…」


「ともちんが好きでいてくれるならバカでいいよ」


「才我…」


顔を上げると唇に才我の温もりを感じた。


「んっ…」


「友美…」


こういうときだけ名前で呼ぶのズルいよ…


「なに…?」


「好きだよ」


「ともも、才我が好き…」


「あー
珍しい二人がイチャイチャしてる」


「り、俐空!
邪魔しちゃ駄目だよ//」


唇が触れる寸前で俐空に止められた。


全く高校生は空気読めないの?

玲奈ちゃんと見張っててよ…


「玲奈…」


「ご、ごめんなさい…」


でもこればっかりは仕方がない

才我から離れて玲奈にさっきの紙を差し出した。


「何ですかこれ?」


「さぁ?
さっき木崎由哉って子から玲奈に渡してって頼まれたの」


「何だろう」



玲奈が見ようとすると俐空に紙を奪われてた。


そりゃそうだよね

明らかにラブレターだもん

玲奈に見せるわけにいかないし

そうするのが当たり前かな

玲奈はそれがわかってないから怒ってるけど


「帰ろっか」


「2人はいいのか?」


「こういうことは首突っ込まない方がいいの」

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