キミに伝えたくて

□学部旅行4
1ページ/2ページ

CHE-Nのライブがあると知って

陽菜さんとゆきりんは大興奮。


「ゆきりん行こ!」


「はい!
一番前取らないと行けませんもんねっ」


2人はバスを出ると会場へまっしぐら


私はついていけずゆっくり行くことにした。


「本当に好きなんだなぁ」


ライブ中遠くから見ていると

朔夜さんと優さんがやってきた。


「陽菜が振り向いてくれないよぉ…」


「りんちゃんを憐音に奪われた…」


そのまま座り込んでしまった。


「2人共憐音に撃沈だな」


「そうみたいですね」


「玲奈は見てこなくて良いの?」


「私はファンではないので」


「そうなんだ」


「じゃあ一緒に待ってよ」


「はい」


ともちんさんと才我さんと一緒に

終わるのを待つことにした。



2時間後



話してると思ったより時間は早く進んで、

いつのまにかライブは終わっていた。


「終わったみたいだな」


「やっと地獄から解放される♪」


「でもまだトークがあるみたいだよ?」


「えっ…」


「ふふっ」


優さんと朔夜さんは見てて面白い


ライブでこれだけ掻き回されちゃうって事は

そうとう彼女が好きなんだと思った。


羨ましいなぁ

陽菜さんもゆきりんもこんなに愛されて


俐空もこんな風に思っててくれるのかな…


なんだかやっぱり寂しい


回りにいるカップルを見ると会いたくなっちゃう


「玲奈?」


「えっ…あ…はい」


「大丈夫?
ボーッとしてたけど」


「俐空が恋しくなった?」


「はい…
皆さんが羨ましくて」


「羨ましい?」


「思われてて良いなぁって」


「玲奈だって俐空に思われてるじゃん」


「そうですけど、
私はそばに俐空がいないので…」


なんか自分で言って悲しくなってきた…


「私飲み物買ってきますねっ」


頭を冷やしたくて

理由を付けてみんなから離れた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ