キミに伝えたくて
□学部旅行4
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CHE-Nのライブがあると知って
陽菜さんとゆきりんは大興奮。
「ゆきりん行こ!」
「はい!
一番前取らないと行けませんもんねっ」
2人はバスを出ると会場へまっしぐら
私はついていけずゆっくり行くことにした。
「本当に好きなんだなぁ」
ライブ中遠くから見ていると
朔夜さんと優さんがやってきた。
「陽菜が振り向いてくれないよぉ…」
「りんちゃんを憐音に奪われた…」
そのまま座り込んでしまった。
「2人共憐音に撃沈だな」
「そうみたいですね」
「玲奈は見てこなくて良いの?」
「私はファンではないので」
「そうなんだ」
「じゃあ一緒に待ってよ」
「はい」
ともちんさんと才我さんと一緒に
終わるのを待つことにした。
2時間後
話してると思ったより時間は早く進んで、
いつのまにかライブは終わっていた。
「終わったみたいだな」
「やっと地獄から解放される♪」
「でもまだトークがあるみたいだよ?」
「えっ…」
「ふふっ」
優さんと朔夜さんは見てて面白い
ライブでこれだけ掻き回されちゃうって事は
そうとう彼女が好きなんだと思った。
羨ましいなぁ
陽菜さんもゆきりんもこんなに愛されて
俐空もこんな風に思っててくれるのかな…
なんだかやっぱり寂しい
回りにいるカップルを見ると会いたくなっちゃう
「玲奈?」
「えっ…あ…はい」
「大丈夫?
ボーッとしてたけど」
「俐空が恋しくなった?」
「はい…
皆さんが羨ましくて」
「羨ましい?」
「思われてて良いなぁって」
「玲奈だって俐空に思われてるじゃん」
「そうですけど、
私はそばに俐空がいないので…」
なんか自分で言って悲しくなってきた…
「私飲み物買ってきますねっ」
頭を冷やしたくて
理由を付けてみんなから離れた。