キミに伝えたくて

□浴衣の彼女は誰よりも綺麗2
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浴衣姿の玲奈が思ったより可愛くて驚いた


年を重ねるごとに綺麗になって、

不吊り合いじゃないか心配になってくる…。


「俐空…」


「どうした?」


「私不吊り合いじゃないかな…?」


「え?」


「俐空どんどんカッコ良くなってくから…」


「ふっ…」


おんなじことを俺たちは考えてたんだな


似すぎてちょっと笑える


「何で笑うの?
やっぱり不吊り合い…?」


「いや、
同じこと考えてるんだと思って」


「どういうこと?」


「俺も玲奈に不吊り合いじゃないかって思ってた」


「そんなことないよっ」


「じゃあ玲奈もそんなことねぇ
すげぇ似合ってる
可愛い過ぎるよ」


「ありがとう//」


ニコって笑いかけたら嬉しそうに微笑んだ。


その笑顔がまた可愛い…/


「行こっ」


あんまり直視すると固まりそう…


それを誤魔化す為に手を引いて歩き出した。


「どこ行くの?」


「んー…
あ、射的やろ!」


昔から祭りに来ては射的をするのが定番


去年はメロンパンが景品になってた


でもそれが取れなくて落ち込んだりしたな


今年はリベンジしたいんだけど…


「にいちゃんやってくかい?」


「あぁ
景品にメロンパンってある?」


「あるよ
今回はまだ誰も当たってないんだ」


ラッキー!

早速リベンジのチャンス


「玲奈の為に取ってやるからなっ」


「うんっ
頑張って!」


キラキラした目で見つめてくるから余計失敗はできない。


「よし…」



パンッ!



放たれた玉は当たったけどメロンパンは簡単に落ちてくれない。


まぁ当たり前だよな


そう簡単に落ちたら景品の意味がねぇよ


「今度こそ…」



パンッ!

パンッ!

パンッ!



「惜しいねぇ
メロンパンは手強いぞ?」


それから何回か当たったけどやっぱりメロンパンは落ちなかった。


「後一発か…」


「隣にいる可愛い子は彼女かぁ?
良いところ見せてやれよ」


ふと横を見るとやってないのに玲奈は楽しそうだった。


俺が真剣なのが面白いのか、

メロンパンを食べられることが嬉しいのか…


それはわからないけど
玲奈が楽しなら俺も楽しい


「待ってろ
直ぐメロンパン取ってやるから」


「うん♪」



頭を撫でて射的の銃を構える。


少し下を狙って引き金を引いた。











「ふふ♪」


嬉しそうに横を歩く玲奈の手にはメロンパン


結局取ることができて
玲奈は大喜び


よかったハズさなくて


「うまいか?」


「美味しいよ♪
俐空が取ってくれたからね」


「そりゃよかった」


その後俺たちはクレープやチョコバナナなどを食べ、

輪投げやヨーヨー釣りをして

色々な屋台を回って楽しんだ。
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