キミに伝えたくて

□拗ねた子には俺をあげる
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「ねぇ才我」


「ん?」


「明日ともご飯食べに行きた〜い」


「この前食べに行ったばっかだろ?」


「今回は和食っ
ねぇお願い?」



うっ…

ともちんの上目遣い…


これされると俺弱いんだよな〜


甘えた声だし可愛いからドキドキする//


だから最後には言うこときいちゃうんだ…



「わかった
でも俺明日約束あるよ?」


「じゃあ待ち合わせしよっか」


「待ち合わせ?」


「一緒に住んでからしてないし
才我いつもの公園まで来てね」


「了解
夕方に迎えに行くよ」











「って昨日話してた」


「尻に敷かれてんだ」


「甘々な生活は才我にはねぇってことか」



何故か優のバイトの手伝いをさせられた俺と朔夜


昨日の話ししてやったらこの言われよう…


ともちんにも甘えん坊の日はある!



「お前らはどうなんだ」


「俺は毎日りんちゃんと甘い夜を過ごしてるよ♪」

「そんなことわかってる」


「陽菜はツンデレだけどそれがまた可愛いんだよなぁ〜
デレた日は最高♪」




2人の甘々な生活なんて見てればわかること


聞いた俺がバカだった


ここにはいないがきっと俐空もそうなんだろう…


高校生にはまだ早いがな



「才我はいいのか?」


「なにがだ」


「甘々な生活送れなくてさ」


「たまにあればいいよ
あれがともちんなんだし」



俺は思うだけでなりたいわけじゃない


今の生活で満足してる


それに甘々な生活が送りたくて
同妻したわけじゃない


ともちんだから一緒に住みたかったんだ


だから俺は気にしない



「まぁ才我に甘々は似合わねぇか」


「なっ!」


「お堅いのがお前には合ってるよ」


「どういう意味だ…」


「だってくそ真面目だしゴリラだし」


「体格良すぎるし
ゴリラだし」



こいつらゴリラゴリラ言い過ぎじゃね?



「ゴリラには甘いのが似合わない」


「甘いのは俺たちみたいなチャラ男が似合う!」


「自分で認めてんのかよ」


「だからこのままでいいんだ」



決まったみたいな感じで見つめられても困る…


お調子者がいると大変だ


それがあいつらの良いところでもあるが


ゴリラ言い過ぎは許せないことだけど…



「そうだな
だがこれは別な」


『へっ?』


「人のことゴリラゴリラ言い過ぎだぁ!」



“ゴツンッ”


“ガツンッ”



「いってぇよ!!」


「ゴリ…じゃなかった、才我の鉄拳が落ちたぁ!」



2人にはきちんと拳骨を食らわしてやった


ゴリラ言い過ぎるあいつらが悪い



「じゃあ俺行くな」


「おうっ」


「ご飯楽しんでこいよー」



優しい2人より先に上がり、

ともちんの待つ公園へ向かった。
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