ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□約束
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黒龍や四龍が大変なことになっても学校は始まる

どうせ今回は竜の日を決行することはできない

だから始業式だけど学校に行くことにした。



コンコン

ガチャ



「蓮起きてるか?」


「あぁ」



あいつらが帰ってきたせいで俺は家にいられねぇ

だから今優希の家に住まわせてもらってる

全部了解済みの大島家

裏で何言ってるかは知らねぇが受け入れてくれただけでもありがたいもんだぜ。



「お前今日どうすんだ?」


「多分アジトに行っても全員休養中だろう
暇だし学校行くよ。」


「そっか
じゃあ一緒に行くか?」


「そうだな…。」



ヴーッヴーッ


どうしようか考えていると携帯が震えた。



「誰からだ?」


「…姉ちゃん。」


「離れても朝起こすなんてゆきりんは弟思いだな。」


「だな。」



通話ボタンを押し5日振りに姉ちゃんの声を聞いた。



[おはよう蓮っ。]


「おはよ…。」


[あれ?
起きるの早いね。]


「学校行くからな。」


[…え?]


「たまたま早く起きれたし。」


[今日は始業式だよ?]



普通なら当たり前のように行く学校

けどいつも式の日に竜の日があって俺は学校には行かない

だからそれを知ってる姉ちゃんは驚いてる。



「今日は普通の始業式さ。」


[竜の日は?]


「仲間が怪我してそれどころじゃない…
戦争があったこと姉ちゃんも知ってんだろ?」


[うん…。]



仲間も俺もいまだに傷は治っていない

こんな状況でやりたいなんて言う奴誰もいねぇ。



[じゃあ一緒に学校行こっか。]


「は?」


[たまにはいいでしょ?玲奈ちゃんも迎えに来ないんだし。]


「冴江は?」


[今日は朝練があるんだって…
だからいいでしょ?]



確信犯だな

俺が姉ちゃんの頼みを断れないこと知って言ってやがる

しかも甘えたような冴江に出す声で…。



「…わかったよ。」


[じゃあ8時に家の前に来てね。]


「はいはい。」



遅刻しようと思ったのに姉ちゃんと行くことになっちまった。



「つーわけで俺は姉ちゃんと行くわ。」


「話聞いててわかったぜ蓮はゆきりんには甘いよな。」


「優希も陽菜に甘いだろ。」


「シスコンだって言ってんだよ
それともまだ好きなのか?」



「優希。」


「…悪かったよ。」


「まぁいいけど…
じゃあ俺先出るな。」


「おうっ
またあとでなー。」



昔のことは思い出させてくれるぜ…

嫌な思い出じゃねぇけど今は封印してる。


さっさと学ランを着て遅れないように家を出た。





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