ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□本当の仲間
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「蓮さん。」


蓮「どうした?」


「日向にはいつ証を入れるんですか?」


「入って2週間くらい経ちますし。」


蓮「そろそろしなきゃいけねぇよなぁ…。」



黒龍の証

それは黒龍全員どこかしら入っている刺青のこと

族に入ると決めたら専属の彫り師の元で入れてもらう

日向もそろそろそれをやらなきゃいけない時期に入った。



藍「なに証の話?」


蓮「あぁ。」


日向「なに証って?」


蓮「これさ。」



俺の右胸にある黒龍の刺青を見せると日向は目を輝かせた。



日向「すごーい!
それってみんな入ってるの!?」


蓮「まぁな。」


日向「私もそれ欲しい!」


藍「日向ももうすぐ入れれるよ。」


日向「やったぁ!」



嬉しそうに喜ぶ日向とは逆に俺の心は複雑だった。


黒龍の儀式はどこに配属されるかによって規則が違う

医療班なら仲間全員の信頼を集めること

下っ端なら20人入る仲間を倒すこと

時期総長になる奴は今の総長

つまり俺に1回攻撃を当てること。


たった1回なんて簡単だと思うだろうがこれは何より厳しい規則

族で1番強い総長に1対1で拳を当てられる奴はそういない

時間は無制限だが当てられなければどんなに期待されていようが黒龍には入れない。


これを日向がやるとなると俺は不安でしょうがないんだ。



日向「蓮いつやるの?」

蓮「え、あぁそうだな…1週間後だ。」


日向「1週間後?」


蓮「藍と馨で1週間みっちり日向を鍛えろ
俺に拳を当てられるようにな。」


藍「わかったわ。」


蓮「それと日向
今日から儀式までは俺と会うことは禁止だ。」


日向「どうして?」


蓮「規則だからだ
破ったら挑む前に追放だからな。」


日向「はーい…。」



この1週間でどれだけ強くなるか楽しみだな。





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