ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□久々のデート
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蓮「玲奈帰ろうぜ。」


玲奈「準備するからちょっと待ってて。」


蓮「おう。」



こうやって教室に迎えに来て帰るのはいつ振りだろう

一緒に帰ることはあってもそれは全て保健室に玲奈が迎えに来てくれた時

新鮮で最初の頃を思い出すぜ。



「蓮今日もダメ?」


蓮「俺には玲奈がいるんで。」


「ちょっとくらいいいじゃんっ。」


蓮「先輩とは無理。」



廊下で待つ間に声かけられるけどそれはすぐ断る

他の女と遊びに言ったって楽しくもねぇ

時間の無駄だ。



玲奈「お待たせ。」


蓮「なんか荷物多そうだな?」


玲奈「明日休みだから持って帰らないとね。」


蓮「へぇ〜えらいじゃん。」


玲奈「普通はそうなんだけど…。」


蓮「中には普通じゃねぇ奴もいるのさ。」


玲奈「蓮みたいにね…。」



教材とか今どこにあるのかさえ知らない

ロッカーにあるか誰かが持ってるか

どちらにしろ俺には関係の無いことだ。



蓮「それよりどこ行く?」


玲奈「んー…
蓮ってここら辺の裏道とか知ってるんだよね?」


蓮「まぁな
1つ絶景が見れる場所があるぜ。」


玲奈「じゃあそこ行こ!蓮のオススメの絶景ポイント。」


蓮「はいよ。」



右手には玲奈のカバンを持って左手は手をしっかりと繋ぐ

正直裏道は不良が集まってたりして危険だ。


でもそれを玲奈に言ったら…



玲奈「不良がいて危険?怖いけど蓮がいるから大丈夫!
だって守ってくれるんでしょ?」



だとよ。


俺は前それで守れなかったから言ってんのに

そのせいで体に2カ所も傷跡残しちまって…

こっちは不安だらけだっつーの

それでも連れてく俺はやっぱ玲奈に甘いんだよな。



蓮「俺からぜってぇ離れんなよ。」


玲奈「うん…。」



冬の5時はもう暗い

裏に入っていけばいくほど暗くなっていった。



蓮「怖いか?」


玲奈「蓮…。」


蓮「もう少しだから我慢しろ。」



彼女も怖くなってきたみたいでしがみついてくる

だから俺は肩を掴み自分の方へ引き寄せた。


一応たまにいる不良には威嚇してるから絡まれる心配はない

震える華奢な体をしっかり抱いて長い階段を昇った。





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