ヤンキーの俺と清楚な彼女2

□失踪
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玲奈が泣いて去っていったのが衝撃すぎて呆然と眺めていたが

しばらくして我に返り追いかけようとするといきなり電話が鳴った。



「チッ…
んだよこんな大変な時に!」



イラついて出た相手は藍だった。



「なんだ藍か。」


『なんだとはなによ
なにかイラついてる?』


「用がねぇなら切るぞ。」


『あー待って待って
日向がいなくなったの!』


「なに!?」


『アジト中探しても見つからなくて…
私たちにはあの子が行くところ検討もつかないし。』


「はぁ〜。」



こんな大変な時にいなくなりやがって迷惑もいいところだ。



『どうする?」



玲奈が泣いてんのにほっとくわけにもな…

けどあのチビ野放しにしといたら目つけられるかもしれねぇし…。



「どうするかなぁ…。」


『蓮?』


「…よし、
今から戻るからお前ら待ってろ!」


「わかった。」



俺は迷った挙句日向を探すことにし急いでアジトに行った。



「蓮!」


「日向がいなくなったってどういうことだ。」


「蓮のとこに行くって聞かなかったの
だから1人で出歩くにはまだ危険だって言ったらそこから何か考え始めて…
気づいたら…。」


「いなくなってたわけか。」



あいつ1人で他の赤龍のとこ行きやがったな。


前に赤龍のとこに行った時着いて来ようとしたから



“1人で喧嘩に勝てないようじゃお前に赤龍に来る資格はねぇよ”



って冗談で言っちまったんだよなぁ

だから多分あいつは赤龍に行って自分の力を試そうとしてるはずだ。



「藍、馨、
お前らは俺についてこい
他の奴らは日向が戻ってきたら連絡しろ。」


『はい!』


「心当たりがあるの?」


「まぁな
あいつは俺に似てるから必ずそこにいるはずだ。」


「やれやれ。」



俺も昔綾に同じこと言われて乗り込んだことがある

あいつも同じこと今更してんだろうな

俺が行くまでくたばんじゃねぇぞ。




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