トライアングル
□第21章
1ページ/2ページ
麻「じゃあみんな楽しんでおいでねー。」
『ありがとうございましたー!』
海に行く約束してから約2週間
俺たちはまり姉の運転で海にやってきてビーチに降ろされた。
乙「ちょっと待てよ。」
麻「なに乙輝。」
乙「まり姉が車出してくれんなんてどういう風の吹きまわしだ。」
麻「可愛い弟の為に決まってるでしょ?」
いやいや絶対おかしい
今朝いつも通り電車で行こうとしたらまり姉が車で送ってってくれることになった。
頼んでも自分たちで行けって言ってたのに…
今回だけ送ってくれるなんてなんがあるとしか思えない
しかも彼氏の別荘も使わせてくれるなんて怪しすぎる。
乙「何か企んでんじゃねぇだろうな…。」
麻「そんなわけないでしょ?
あ、でも…。」
まり姉はそう言って窓から手を伸ばし俺の胸倉を掴んで引き寄せた。
麻「優子と付き合うまで帰ってこなくていいから♪」
乙「………はぁ!?」
麻「キスもしたし一回告白もしてるんでしょ?
じゃあ後はもう一回告白して付き合うだけ
簡単じゃん。」
乙「か、簡単て…。」
麻「じゃあ頑張ってね〜。」
乙「あっ、おい!」
まり姉はそう言いウインクをして帰って行った。
乙「あのクソババァ…。」
優「どうかしたの?」
乙「はぁ…、なんでもねぇよ
とりあえず荷物置いてこようぜ。」
可愛い顔で首傾げられたらなんも言えない
一泊二日しかねぇけど腹くくるしかねぇかな…。
別荘の中に入ると思った以上の綺麗さと広さで全員呆気にとられた。
高「うわぁ〜…凄い別荘…。」
敦「麻里子の彼氏何者…?」
乙「たしか今は若社長だったかな。」
リク「あれ?
前はモデルかなんかって言ってなかった?」
乙「最近別れたんだと。」
柏「話が凄すぎてついていけない…。」
まり姉にしろはる姉にしろ2人共彼氏の職が凄いのは確かだ。
芸能関係だったり若社長だったり…
公務員と付き合ったのは聞いたことないし、
はる姉も同じ大学生とってのはないみたいだ。
優「別荘も凄いけど海もすっごく綺麗だよ!」
乙「じゃあ早速海行くか。」
『賛成!』
.