トライアングル

□第22章
1ページ/2ページ




乙「優子向こうまで競争しようぜ!」


優「じゃあお昼負けた方の奢りね!」


乙「よっしゃ!」




こんな風に優子ちゃんとはしゃいでると思えば…




乙「高橋行くぞー!」


高「あ、ちょっ、まっ」バシャーン


乙「あはははっ
なにやってんだよー(笑)」




なーんて高橋さんとビーチバレーして遊んでる…


まぁ別にいいんだけど乙輝の心境を知ってる俺にしてみれば


なにしてるの?


って思うわけですよ。



ここにいる5人の関係性を全部知ってる身としては


もうちょっと優子ちゃんにアタックした方がいんじゃないかなぁって



別に高橋さんと仲良く遊ぶのは悪くないけど


その時の優子ちゃんの表情を見せてあげたい。




敦「柏木くん海入らないの?」




そんなことを考えながら砂の城を作ってたら前田さんがやってきた。




柏「俺実は水が苦手なんだ。」


敦「海来て大丈夫だったの?」


柏「せっかく乙輝が誘ってくれたからね。」


敦「乙輝のこと好きなんだ。」


柏「もちろん
高校での初めての友達だし
乙輝の隣にいると退屈しないよ。」




乙輝は俺の新しい自分を見つけさせてくれる



雨の中友達のために走ったり


友達の好きな子の相談に乗って2人をいい感じにさせようとしたり



今までの俺じゃまずしなかったことを知らないうちにやるようになってた。



ドラマとか見てもわざわざそんな役回りすることないとから思ってたのになぁ。




乙「すげぇなお前…。」


柏「え?」


敦「あ、乙輝。」


乙「立派な城作り過ぎだろ(笑)」




笑いながらやってきた乙輝に言われ改めて見てみるとヨーロッパのお城みたいなのができていた。




柏「集中し過ぎて気づかなかった…。」


乙「海まで来て砂の城作りに集中するのはお前くらいだよ。」


柏「そうかな?」


敦「そういえばたかみなどうした
の?」


乙「遊んでたんだけど疲れちゃったみたいだから休憩してるリクに預けて来た。」




乙輝が指差す方を見れば疲れてベンチに寝そべる高橋さんの姿が見えた。




柏「どんな激しい遊びしたの…。」


乙「いや、普通にビーチバレーしてただけだぜ?
優子とやる時はあんなことにならないんだけどなぁ。」


敦「そりゃ乙輝と優子がスタミナオバケだからでしょ。」




前田さんの言う通り2人のスタミナは底無し


乙輝は優子ちゃんと泳ぎまくった後に高橋さんとビーチバレー


優子ちゃんは乙輝と別れた後サーフボードを借りてサーフィンをしに行ったらしい



恐るべし陸上部とバスケ部。





.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ