トライアングル

□第23章
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お風呂にも入りあとは寝るだけの状態でみんなとリビングで寛いでいたら

ふと乙輝がいないことに気がついた。




優「あれ?
乙輝どこ行ったんだろう…。」



柏「ちょっと散歩してくるって少し前に出てったよ。」



優「そうなんだ…。」



敦「そういえばそのあと追いかけるみたいにたかみなも出てったよ。」




たかみなが乙輝を好きなのは知ってる


前に宣戦布告もされたしね…


でも正直ここまでたかみなが行動的になるなんて思わなかった。



そりゃあっちゃんの後押しの効果とか少しはあるんだろうけど


もしかして今乙輝に告白とかしてるのかな…


そう考えてしまったが最後


私はもうジッとなんてしていられなかった。



優「ちょっと外出てくるね。」



柏「暗いから気をつけて。」




佑紀くんの言葉を背に別荘を出てすぐに乙輝を探した。




「乙輝だったらどこ行くかな…。」




夜の海より星を見るかな…

でも階段人結構いるから海岸ら辺で見てるかも


そう思って海岸沿いを探していたら案の定ビーチに座って星を見上げてた。




「乙輝…。」



「高橋の次は優子か
どうした?」



「たかみな来てたんだ。」



「ついさっきまでな
つーかそんなとこ突っ立ってないでここ座れよ。」




乙輝は隣をポンポン叩いたけどなんか今顔見たくなくて背中合わせになるように後ろに座った。




「なに話してたの?
その…たかみなと…。」



「別に普通の会話だよ
今日楽しかったねとかナンパされそうになってるところ助けてくれてありがとうとか
あ、でもなんか質問多かったな。」



「質問?」



「なにが好きかとか部活はどうとか
色々聞いてきた。」




いつもは恥ずかしくて聞けないことも暗いから質問できたのかな


普段のたかみなだったら2人きりで話すのが照れてまず難しいし…


あとあっちゃんの後押しの力も凄い


それがなかったら乙輝を追いかけるのもしないだろうな…。




「はぁ…。」



「なんだよ元気ねぇな
優子にはため息なんか似合わないぜ。」




そう言われて手を掴まれると隣に引っ張られた。




「そんな眉毛下げちまって…。」




フッと笑われながら眉毛を撫でられると一気に胸がドキドキし始める


掴まれたままの手が余計にそれを加速させた。





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