トライアングル

□第24章
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昨日の俺はなんだか変で

正直姉ちゃんに言われたとはいえ改めて告白なんかできないと思ってた。


けど暗さと雰囲気のおかげもあって気づいたら告白してて

一週間後に返事をもらう約束までしてしまい

今朝になって自分の行動力に少し動揺している。




乙「俺あんなことできたんだ…。」


柏「せっかくチャンス掴んだんだからモノにしなよ。」


乙「あとは優子次第さ。」




昨日の出来事を話したらクサすぎるって爆笑されたけど

こうやって最後には応援してくれる佑紀はやっぱりいい奴だ。




乙「俺リクにも言ってくるよ
あいつにはもう負けてるらんねぇから。」


柏「リクくんならさっき二階で見かけたよ。」


乙「わかった。」




正々堂々勝負してくれたリクにはオレもぶつからねぇとな

二階に上がり探していたらベランダで日向ぼっこをしているリクを見つけた。




乙「リク。」


リク「おはよ乙輝
どうかした?」


乙「俺昨日の夜優子に告った。」


リク「へぇー
ゆうちゃんの幸せを願って言わなかった乙輝がついに告白したんだ。」


乙「もう隠せねぇよ
あいつに俺が優子を好きだって気持ち。」


リク「それで返事はもらったの?」


乙「一瞬間後返事を聞く約束をした
すぐにじゃ答え出ねぇと思うし。」


リク「なんで?」


乙「優子にお前を好きな気持ちが残ってるからだよ。」




俺が真剣にそういうとリクはいきなり笑い出した。




リク「ククッ、あっはははっ!」


乙「な、なんで笑うんだよっ。」


リク「ほんと乙輝は優しいね
俺なら押してそのまま自分のものにしちゃうけど。」


乙「優子には後悔してほしくねぇから
どっちを選んでも…
付き合ったあとにやっぱ相手の方がってなったらお互いに辛いだろ?」


リク「そうやって周りのことばっか考えちゃうとこ
ライバルとしてはどうかと思うけど親友としては嫌いじゃないよ。」


乙「なんだよそれっ。」


リク「でもこれでやっとハッキリする
俺と乙輝ゆうちゃんが好きなのはどっちなのか。」


乙「あとは優子次第さ
俺はもう何もする気はねぇよ。」




告白もしたし思い返せばなんだかんだ言って色々アタックしたと思う

これでリクを選んだとしても後悔はない

俺の気持ちは全部伝えられたから。





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