トライアングル

□第27章
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高「あ、あ、あっちゃん…
私とんでもないことしちゃったのかな…。」



あの夏祭りから数日

突然仲が悪くなった乙輝と優子を見てたかみなは青ざめてる

自分のしたことによって2人の仲を裂いてしまったんじゃないかって。


でも私から見れば2人は仲が悪くなったっていうよりどうしたらいいかわからないって感じ

たかみなのあの行動だけでこうなるとも思えないし

恐らく私たちが帰った後に何かあったんだと思う。



敦「別にたかみなのせいじゃないと思うよ。」


高「で、でもっ…。」


敦「まぁ全く関係ないとは言えないと思うけど。」


高「やっぱり…。」


敦「私が真相聞いてきてあげる。」


高「え、えぇぇ!」


敦「だって落ち込んでるたかみなウザいんだもん。」


高「ウ、ウザい…。」



それに私がリクと別れた時乙輝は側にいて元気付けてくれた

だから今度は私が乙輝を元気付けてあげなくちゃっ

私は沈んでるたかみなを置いて乙輝がいるであろう所へ向かった。



敦「乙輝!」


乙「あっちゃん…。」



予想通り乙輝は屋上でぼーっと空を眺めていた。



乙「よく俺がここにいるってわかったね。」


敦「小さい頃から知ってるんだもん
そりゃわかるよ。」


乙「そっか。」



微笑む顔はどこか寂しげでいつもは大きい背中が凄く小さく見えた。



敦「優子と何があったの?」


乙「…え?」


敦「だって乙輝が落ち込んだりするの優子絡みの時だけだもん
それに夏祭りの後から2人共様子おかしいし。」


乙「ふっ…
あっちゃんにはバレバレか。」


敦「私だけじゃないよ
2人の様子がおかしいのはみんな気づいてる
いつも一緒にいるのにもう何日も話すらしてるの見たことないもん。」


乙「そっか…
俺もう何日も優子と話してないのか…。」



正直ここまで落ち込んでる乙輝は今まで見たことない

喧嘩してても数日で仲直りしてたしコンタクトはあった。


でも今はそれすらない

お互いが避けあって見てるこっちが苦しくなってくる。




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