トライアングル

□第33章
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優「乙輝ー!おっはよー!」


乙「グハッ…
いきなり腹に乗るな…。」



朝っぱらからやけにテンションの高い彼女

思いっきり乗ってきたもんだから危うく吐きそうになった。



乙「隕石が落ちてきたかと思ったぜ…。」


優「早く起きて学校行こっ!」


乙「今日はいつもに増して元気だな
なんかあるのか?」


優「なに言ってんの
今日は学園祭だよ?
ずっと楽しみだったんだからっ。」



そっか、今日学園祭なのか

部活とか優子の事ばっか考えてたからすっかり忘れてた。



乙「俺のクラス何やんの?」


優「さぁ、私も知らない。」


乙「え?」


優「部活やってない人たちで進めてたみたいだから。」



楽しみな割には知らないのかよ

未だ腹の上で騒ぐ優子を退かして制服に着替えて下に降りる

リビングからは良い匂いが漂ってた。


今日の当番は確かはる姉だっけ

珍しく早起きできたから張り切ってるな

いつもは大抵机の上に食パンが乗ってるだけだから…。



乙「おはよー。」


陽「おはよう
見てみてー、今日豪華でしょ?」


優「うわぁ〜にゃんにゃん凄い。」



机の上にはモーニングで出そうな朝ごはんが並んでいた。



麻「今日早起きして作ったんだって
珍しいから思わず写真撮っちゃった。」


乙「確かにはる姉にしては凄い
まり姉はいつもこれくらい作ってるけど。」


陽「むっ…
文句言うなら乙輝には食べさせてあげない
ゆうちゃん食べていいよ。」


優「やったー!」


乙「ちょ、ちょっと待てって
文句なんか言ってないだろー!」



機嫌を損ねたはる姉をなんとかなだめて優子から朝飯を取り返す

パン半分以上食われたけどこの際仕方がない。



麻「そういえば今日学園祭でしょ?
乙輝のクラスはなにやるの?」


乙「それが知らねぇんだよ
俺も優子も部活で忙しくて全然参加してなかったから。」


陽「乙輝の場合は部活でじゃなくてゆうちゃんででしょ。」


乙「なっ…//
はる姉機嫌直してよ…。」


麻「何やるか分かったら連絡して
面白そうだったら行くから。」


乙「来んのかよ…。」


優「乙輝そろそろ行かないと遅刻するよ!」


乙「わかった!
じゃあ行ってきまーす。」



結局はる姉の機嫌直んなかったな…

ちょっとした気がかりを残して俺たちは学校へ向かった。




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