ヤンキーの俺と清楚な彼女

□朝の約束
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朝8:00

柏木蓮只今夢の世界に在住中。

本当は蓮が私の家に来るはずだったんだけど

今朝由紀ちゃんから電話があって

「蓮絶対起きれないから悪いけど来てくれる?」

そう言われた。


だから家に行って蓮の部屋にいるんだけど起きる気配が全く無い。


「蓮、早く起きて」


さっきから体を揺らしてはいるんだけど可愛い寝顔のまま。


10分位格闘していると由紀ちゃんが入ってきた。


「蓮起きた?」

「起きる気配を感じさせないよ」


由紀ちゃんの大変さがやっと分かった。


「もう、蓮起きなさーい!」


由紀ちゃんはそう叫んで布団をめくった。

凄い…

由紀ちゃんの叫ぶ声で蓮はムスッとした顔でもぞもぞと動き出した。


「玲奈ちゃん迎えに行くんじゃなかったの?」

「玲奈?ああ〜そうだったっけ…」


まだ頭が働いていないのか眠そうに目を擦る。


「私行くからちゃんと起きなよ」

「うぁ〜い…」


蓮は返事か分からない返事をして再び目を閉じた。


「玲奈ちゃん…」

「私ちゃんと起こすから由紀ちゃんは冴江君と行って良いよ」

「ごめんね。ありがとう」


由紀ちゃんはそう言って部屋を出て行った。


それにしても蓮って本当に朝弱いんだ。

由紀ちゃんに大声で叫ばれても起きないし…。

あんなこと言っちゃったけど起きるかな…?


「蓮、起きて」

「ん…、玲奈?」


可愛いッ

じゃなくて、やっと目を開けてくれた。
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