ヤンキーの俺と清楚な彼女
□Let's enjoy
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「ホントごめんな」
「もういいよ。
でも今度から朝は私が迎えに行くね」
「はい…」
朝弱いのは直せねぇし
そればかりは仕方がないか…。
「今日は何処に行くの?」
「行くあてはないけど天気も良いし散歩しよと思って」
本当は映画とか水族館とか行きたかったんだけど 、
俺が寝坊してそんな時間が無くなっちまったなんて言えねぇよ…。
「行かないの?」
「え、あぁ、行くか」
ボッーとしてたみたいで玲奈に呼ばれた。
まだ時間も早いのでとりあえず近くのショッピングモールに行った。
「凄い人…」
「だな…」
流石休日、
最近できたショッピングモールに人が集まっていた。
「玲奈」
「ん?」
俺は黙って手を差し出した。
「繋ぐの?」
「いや、その、人多いし離れたら困るから」
玲奈は小さく笑うと俺の手を握った。
「ホント素直じゃないんだから」
「うるせぇ…//」
だって恥ずかしいじゃんかよ。
手繋ぎたいですなんて…。
中を歩いていると見覚えのある2人がいた。
「蓮と玲奈じゃん」
「由紀ちゃんに冴江君、
ここでデートしてたんだね」
「そうだよ。
さっきも映画見てきたんだ」
「いいなぁ。ね、蓮?」
「そ、そうだな」
はいはい俺が悪かったですよ。
ったく、姉ちゃんも起こしてくれたら良かったのに。
「由紀ちゃん水着見に行かない?」
『み、水着!?』
「何で冴江君と蓮が反応するの…」
「い、いやぁ〜
だって、なぁ…」
「あ、あぁ…」
「もう…。
どう由紀ちゃん?」
「いいよ、夏休みプールとかも行きたいし」
「じゃあ探しに行こ」
「うん」
玲奈の水着…
想像するだけでヤバい…
横を見ると冴江の顔が崩壊していた。
「冴江、お前顔面崩壊してんぞ」
「いやいや、お前も人のこと言えねぇから」
2人してまわりが引くくらいデレッデレの顔をしていた。
まぁ仕方ねぇよな、
男だしそれくらいは想像しちまうよ。