ヤンキーの俺と清楚な彼女
□不思議な行動
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あのデートの日から蓮の様子がおかしい。
まず手を握らなくなった。
キスも付き合った日から一度もしていない。
今だって…
「蓮…」
「ん?」
「手繋ご?」
「え…いや、も、もう学校つくから」
ほらね
なんか迷ってるみたい。
抱きしめたりはしてくれるから私に触れたくない訳ではないと思う。
でも、いつもしてたものがなくなると寂しいよ…。
「はぁー…」
「どうしたの?」
ため息をつくと由紀ちゃんが来てくれた。
「最近蓮の様子がおかしくて…」
「蓮の様子?」
「うん、由紀ちゃん何か知らない?」
「家では普通なんだけどな…」
「何だ蓮の話し?」
近くにいた優希君も蓮の名前を聞くと来てくれた。
「最近蓮の様子がおかしいみたいなの」
「蓮の様子?例えば?」
「て、手を繋がなくなった…とか…//」
言うの恥ずかし//
「触れられないってことか?」
「抱きしめたりはしてくれるんだけどね…」
「ん〜」
優希君は少し考えた後ニヤッと笑った。
何か企んでるようなそんな顔。
「あいつも男になったってことだ」
「え?」
「大切すぎて触れられなくなってんだよ。
俺も陽菜と付き合った時あったしな」
「確かに、陽菜も悩んでた時あったね」
「それに蓮はヤンキーだから余計に汚しちゃダメだって思ってんじゃねぇかな?
大切だから、汚しちゃダメだって思うから戸惑ってんだよ」
そうなんだ…
でもどうして急にそう思ったんだろう?
前までは普通だったのに。
「蓮のことに関しては今日俺たちが捕まえて何とかするから任せろ」
「うん…」