ヤンキーの俺と清楚な彼女

□on the day
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誕生日当日〜


パチッと目が覚め時計を確認する。


7時00分


こんなに早く起きたの久し振りだなぁ。

昨日風呂入ってねぇし時間あるからシャワー浴びてこよ。


着ていた制服を脱ぎ浴室へ行った。


シャー


ちゃんと髪も体も洗って少ししか生えていないヒゲも剃る。


朝シャンは好きじゃねぇけど、

流石にデートで汗くさいって言われたら嫌だからな…。


しばらくして風呂を出るとあることに気がついた。


パンツがねぇー!


休みで冴江とのデートも無いからこの時間姉ちゃん寝てるし…

しょうがねぇから姉ちゃん起きるまで髪とかセットしとこっと。


歯磨きをしてドライヤーで髪を乾かす。


今日はどんな髪型にしよう…

う〜ん

分け目は右から左に変えるとして、

他はいつも通り盛っとくか


髪をセットしてると姉ちゃんが起きてきた。



「おはよ姉ちゃん」

「あれ?
蓮もう起きてたの?」

「昨日早く寝たから目が覚めてさ」

「じゃあ今日は玲奈ちゃん迎えに行けるね」


そうだ

最近は当たり前になってたけど本当は俺が迎えに行く役目なんだ



「今日は迎えに行くよ。
でさ、姉ちゃんに頼みがあるんだけど」

「なに?」

「パンツ取ってきてくんねぇ?」

「シャワー浴びたのに持ってくるの忘れたの?」

「服は姉ちゃんに決め手もらおうと思ってたから」

「もう…。
服も持って来てあげるからちょっと待ってて」

「サンキュー」



ラッキー♪

やっぱり姉ちゃんは良いなぁ

頼むとやってくれるし


「はい、これで良いと思うよ」

「流石姉ちゃん!
でもこれ姉ちゃんのファッションじゃねぇだろ…?」

「え、えぇ?」

「姉ちゃんはファッションセンスねぇから。
つーか着替えるから出てけよ?」

「もう蓮!
まぁ陽菜のファッションだけどさ…」



少し落ち込みながら浴室から出て行った。

着替えると確かに俺に合ったファッションだった。


いいかんじじゃね!?

やっぱ姉ちゃんと違って陽菜はセンスいいなぁ

行く場所にも会ったコーディネートだし、

今度からは陽菜に聞こっ

浴室を出ると隣の部屋から黒い視線を感じたが、

それにはあえて触れないで部屋に戻った。



時間は8時30分

姉ちゃん待ってたらいつの間にかこんな時間が経っていた。


あんまりギリギリだと玲奈家でちゃうからもう行かねぇとな


携帯と財布、

忘れずに指輪もポケットに入れて部屋を出る。



「もう行くの?」

「あんまりギリギリだと玲奈来ちゃうからさ」

「そっか
楽しんでおいでね」

「うん」

「玲奈ちゃんに良い誕生日プレゼントするんだよ?
行ってらっしゃい」

「わかってるよ。
行ってきます」



姉ちゃんに見送られ家を出ると、

水族館に行くのが間違いだと思うほど晴天だった。


こんなに天気良かったなら遊園地とかでも良かったと思ったけど、

玲奈が水族館行きたいって言ってたのを思い出した。


「あいつが行きたいならどこでもいっか」
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