ヤンキーの俺と清楚な彼女

□最大の難関
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夏休みはもう今日で終わり


玲奈とのデート

黒龍での集会や喧嘩

姉ちゃんの手伝い


この三つで俺の休みは終わっていた。


まぁそれなりに楽しかったし?


玲奈とも一つになれて
良い夏休みだったと思ってる。


最後だし今一緒に玲奈と俺の部屋にいるんだけど …


「玲奈?」


「……。」


玲奈はこの通り
机の上を見つめたまま黙ってる。


「なんか怒ってる?」


「嘘つき…」


「え?」


「宿題全然やってないじゃん!」


原因は俺だったみたい。


「宿題大丈夫?
っていつも聞いたのに」


「だって玲奈とデートしたいもん」


「それでもこれはあんまりだよっ」


積み重なれた宿題の山


手を付けたものは一つもない


だってわかんねぇし?


俺は今まで宿題をやったことなんてなかった。


それでも高校入学できたしいいかなぁって


けど俺は良くても

玲奈は良くなかったみたいだ…。


「宿題終わるまでお触り禁止」


「えぇぇぇ!!
無理だって無理!」


「じゃあ私に触らないでね」


くっそ…


こんなこと言う子じゃなかったのにっ


きっと、

イヤ絶対陽菜の入れ知恵だ。


「早くやらないと終わらないよ?」


「そんなこと言われても…」


とりあえずワークを開いてみる。


でもわからない数式や計算ばっかり


訳が分からない。


「これならわかるでしょ?」


玲奈が指差したのは、

おそらく
一番簡単だと思われる問題。


だけど俺には超難問


やり方もわからないし

プチパニック状態


「…もしかしてわからないの?」


コクッ


「はぁ…」


小さく頷くと呆れたようにため息をつかれた。


しょうがねぇじゃん


世の中できる人間ばっかじゃねぇんだよ!


「教えてあげるからやろ?」


「もう玲奈やっちゃってよ」


「それはダメ
自分でやらなきゃ意味ないんだから」


何故か気合い十分な玲奈




それから俺は数時間たっぷり玲奈にしごかれた。
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