ヤンキーの俺と清楚な彼女

□許せない気持ち
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約2時間前、

俺は保険室で玲奈を抱いた。


別れたくせにウェイトレス姿に興奮して、

矢神が玲奈に触れたことが許せない…


自分でもガキだって思うけど止まらなかったんだ。



「怒ってるかな…」



勝手に抱いて起きる前に逃げた俺を、

あいつはどう思ってるんだろう…



「怒ってないよ」



はっ?



「蓮っ…」


「玲奈…」



振り返ると息を切らした玲奈が立っていた。


捜したんだろな…



「嬉しかった
また蓮に抱いてもらえて」


「別れたのにか?」


「それでも蓮が好きだから」



真っ直ぐ俺を見つめる瞳から嘘は感じられない


ってことは本当に思ってるんだ…



「けど…」


「蓮、私決めたから」


「え…、なにを?」


「告白、することにしたんだ…//」


「誰に?」


「蓮しかいないよ…」


「俺?」



あ、なんか二回目は私がとか言ってたような…



“ぎゅっ”



「ーっ//」



他のことを考えていたら突然手を握られた。


最近触れられてなかったから照れる…


抱いたことは別な?



「蓮のことが好きです…
付き合ってくださいっ」


「玲奈っ」


「わわっ//」



嬉しくて玲奈を抱きしめた。


どこにも行かないようにぎゅっと…



「ありがとな…
言ってくれて…」


「蓮…」


「でもまだ付き合えねぇ…」


「え…」


「一週間待ってほしい
迷惑かけたからさ…」



自分で自分が許せない…

勝手な約束でみんなに迷惑かけて、

玲奈を不安にさせた。


だからこれで付き合う訳にはいかないんだ。


何かしらのペナルティーは必要


本当は1ヶ月って言いたいけどそれじゃ玲奈が可哀想だ



「気にしないのに…」


「俺が嫌なんだよ」


「ん…わかった…」


「もう少しだけ待っててくれな」



頭を撫でれば背中に回る腕


力が篭もってるってことはそれだけ不安にさせてたってことか…



「必ず迎えに行くからさ」


「待ってる…」



俺たちは約束のキスをして、

しばらく抱き合ってた。

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