ヤンキーの俺と清楚な彼女

□戻ってきた日常
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「玲奈…」


「おはよう蓮」



朝起きたら玲奈がいる



「ちゃんと掴まってろよ?」


「うん」



“ギュー”



「おいおい、
それは掴まってるって言わないぜ」


「掴まってるよ」



ニケツで抱きつく彼女にドキドキする



「ちゃんと授業受けるんだよ?」


「わかってるって」


「先生に聞くからね」


「はいはい」


「じゃあね」



決まり台詞を言われて昇降口で別れる



「はぁ〜」


「なに幸せに浸ってんだよ」



玲奈の背中を眺めていると優希が現れた。



「当たり前の日常がこんなに良いものだとは思わなかった」


「今更かよ
けどそういうのって失った時に初めてわかるもんだよな」


「優希は失ったことあんの?」


「失いかけたことはあるよ」


「陽菜を?」


「別れる寸前までいってさ
あんときはマジで焦った」


「何で別れそうになったんだ?」


「ん〜、お前学校終わったら時間ある?」


「あるけど」


「じゃあそのときに話してやるよ
帰り俺んち来い」


「わかった
それで陽菜はどうしたんだよ」


「腰痛いから保健室に行ってる」


「さてはまたヤりすぎたな?」


「はは…」


「じゃあ俺も保健室行ってくるな」


「サボり魔が…」


「なんとでも言えよ」



戻ってきた日々の幸せさに浸りながら保健室に行った。
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