ヤンキーの俺と清楚な彼女

□不安にさせたのは自分
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陽菜と別れそうになったのは今から3年前の中2の時



「優ちゃんのバカ!」


「なんだよっ
陽菜がわりぃんだろ!」


「優ちゃんだって悪いじゃん!」



きっかけは些細なことだった


俺の友達に峯岸かなたって奴がいる

陽菜はかなたと同じクラスで仲も良かった

最初は俺がそれに嫉妬しただけだったんだ


けどそれだけの理由で離れさせるのも嫌だったしさせたくない

だから俺はできるだけ陽菜の近くにいるようにした


それでもクラス内のことはどうしようもない

心配だったけどどうにもできないことだった


俺が危ないと感じたのはかなたが陽菜を狙ってるって噂を聞いたから

彼女を好きだとわかってる男といさせる彼氏なんていないだろ?

だから俺は離そうとした

陽菜はわかってくれなかったけど…


結局このことがヒートアップしていってこうなっちまったんだ



「誰といようが陽菜の勝手だし」


「危ないから注意してやってんだろ」


「優ちゃんには関係ないもん」



カッチン

あったまきたぜ…



「あっそ
じゃあもう知らねぇよ
勝手にしろ…」


「勝手にするもんっ…」



小さな嫉妬から大きな喧嘩を生みだしてしまった

けどもう後には引けない

俺は陽菜が心配だから庇ってたのに…


あんなに言われて平然としてられるほど

俺は心の広い男じゃない
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