ヤンキーの俺と清楚な彼女

□これからの俺たち
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話を聞いた後俺が優希の家を出たのは9時頃だった。


それにしてもまさかあの時のことが別れの危機だったなんて…

思いもよらなかったし覚えてもなかったな

優希には悪いけど


でも今はすげぇラブラブだし、

やっぱ喧嘩して仲良くなってくんだろう


俺はまだ喧嘩したことない

その代わり別れたことで玲奈の大切さがわかった。


仲が良いだけじゃ本当の意味で恋人じゃねぇ

育ってきた環境も歩んできた道のりも違う

特に俺と玲奈は全てが真反対


ヤンキーと清楚

不真面目と真面目

積極的と消極的

言い出したら切りがねぇ


そんな人間が出会って一緒にいたら喧嘩の一つくらいする

今後喧嘩することは絶対あるだろうなぁ



「れ〜んっ!」



はは、
玲奈のこと考えてたからか幻聴が聞こえてくるぜ



「蓮ってばっ!」


「…え?」



目の前にある一軒家の二階から玲奈の姿

無意識の内に玲奈の家の前に来ていたようだ



「玲奈…」


「どうしたの?」


「いや、
優希の家から帰ってる途中なだけ」


「それなのに遠回りになるうちまで来たの?」


「それはっ…」



無意識つーかなんつーか

考えてたら自然に来てたんだよな…


こんなこと恥ずかしくて言えねぇけどさ



「ふふっ
ちょっと待ってて」



全て見透かしてるような笑みを浮かべて彼女は部屋から消えた。
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