ヤンキーの俺と清楚な彼女

□転校生は蠍座の女
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“天秤座のあなた
今日は新しい出会いがあるでしょう

一番の相性は蠍座です”



「…だって」


「へぇー」



久々に朝早く起きてテレビを見ていたら星座占いが映っていた



「新しい出会いだって」


「興味ねぇよ
俺には玲奈で十分だ」


「そっか」


「まぁヤンキーだったら大歓迎だけど」



ベシッ



「いって…」


「それはダメっ」



呑気に見ていたら姉ちゃんに頭をはたかれた



「何すんだよ」


「また喧嘩する気?」


「だって楽しいじゃん」


「もぅ…」


「りんちゃーん!」


「あっ、冴江ちゃん!」


「おはよっ
時間だし行こっか」


「うん!じゃあね蓮」


「え、あぁ…」



冴江が来たと思ったら颯爽と2人は去っていった



「何だったんた…」


「私たちも行こ?」


「そうだな」



鍵を閉め外に出て一つ気がついた



「…なんか自転車パンクしてない?」


「…してるな」



そういえば確か昨日カタカタいってな

あれパンク寸前の音だったのか…



「わりぃ玲奈
今日は歩いて行くしかない」


「大丈夫だよ」



そう言うと玲奈は腕を絡ませ手をつないできた



「れ、玲奈?」


「行こ?」


「あ、あぁ」



嬉しいけど未だに慣れない

久し振りってのもあって緊張なんかする…


けどそんな玲奈を見て頬が緩むのは好きだからだよな
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